移籍先のヒモーズ

前代未聞のトラブルを起こしたジゴ郎は契約解除まで二か月限定という期間を設けられて、ジゴ郎はヒモーズで働くこととなった。

もうすっかりと心はホストから離れ、契約解除期間までの消化出勤だった。

次は何をしようか。

やはり楽に稼ぎたいジゴ郎は羽賀研二みたいに人でも騙して宝石でも売ろうかなと。

そんなことを考えながらの出勤初日。

まさかの展開で最初のミーティングから歓迎を受けたジゴ郎。

さらに働いてみると、同年代の男子達が合コン感覚でホストをしている。

今まで上下関係が厳しいお店にいたジゴ郎には信じられない光景であった。

実際働いてみて、正直楽しかった。

こんな楽しんで仕事をするのはhost以来だった。

hostと違うところは、ここにいる人間は稼いでいたことぐらいであり、その違いはジゴ郎にとってとても魅力的であった。

「楽しく金を稼いでいる」

それがヒモーズの第一印象だった。

そんな中、イケ面集団の中で一際目立っている、ポッチャマというホストを見つけた。

ポッチャマは外見はイケ面からかけ離れているしデブだが、着く席着く席すべて盛り上げ、ヒモズのスーパーホスト。

この男の売上自体は高くないが、この男のおかげで何百万も店の売り上げは上 がっている。

ムードメーカー的なこの男はひと夜にしてジゴ郎の心を鷲掴み した。

これは勝手な独断と偏見なのだが、デブは親しみやすい。

この営業後に社長に連絡をし、ヒモーズで働かせてもらうよう頼みこの後4年間過ごすことになるのであった。

ポッチャマに感謝。

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