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イチゴジャムを作ってみました

3連休の雨でやっと涼しくなりました。
先週までの危険な暑さもなくった連休最終日の月曜に、イチゴジャムを作ってみました

六次産業化プロジェクトの一環として、予備実験的にイチゴジャムを作ってみました。現在、温室でイチゴを養液栽培で栽培しており、持続可能な農業経営を目指しています。
今回は、規格外となったイチゴを使い、新たな商品開発に挑戦しています。食品ロスを減らし、価値ある商品を生み出すことで、SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献できると考えています。


規格外イチゴの活用と六次産業化への第一歩


イチゴの栽培では、どうしても形が不揃いな「規格外」イチゴが出てしまいます。これまでに外部発注してアイスクリームに加工して販売してきました。今回は、その加工過程で余った冷凍イチゴを使って、予備実験としてジャムを作りました。
捨てられてしまうはずの規格外イチゴを商品に変えることで、六次産業化に向けた大きな一歩を踏み出します。

六次産業化とは、農業生産だけでなく、加工や販売のプロセスも一貫して行うことで、新たな価値を創出する取り組みです。今回のイチゴジャム作りは、その方向性を見据えた予備的な試みとして位置付けています。

ジャム作りのプロセス詳細


ジャム作りのプロセスはシンプルですが、いくつかのポイントがあります。特に今回は予備実験的な製造だったので、どの部分が改良できるかを確認しながら進めました。次回は、イベントで参加者にジャム作りを体験してもらう予定であり、最終的には販売を目指します。

1. 材料の準備


使用したイチゴは冷凍しておいた規格外のもの。240gのイチゴに対して、砂糖1420g、レモン汁小さじ2を用意しました。砂糖の量はイチゴの甘さに応じて調整可能ですが、今回はイチゴの半分量にして甘さを確認することにしました。

2. イチゴと砂糖を混ぜる


イチゴは解凍してカットし、砂糖を全体にまぶしてしばらく置きます。このステップでは、イチゴから自然に水分が出てくるのを待ちます。この工程は、最終的なジャムのテクスチャーに影響を与えるため、重要なポイントです。

3. 煮詰める


鍋にイチゴと砂糖を入れて中火で煮詰めます。最初はイチゴの水分で煮る形になりますが、次第に全体がとろっとしてきます。
約10〜15分間、アクを取りながら煮続け、全体がいい感じにまとまってきたら、レモン汁を加えます。
レモン汁はげるかざいとして、また風味を引き締め、保存性を高める役割を果たします。


4. 瓶詰めと保存


ジャムが煮詰まったら、すぐに熱々の状態で消毒した瓶に詰め、蓋をして冷まします。
この工程も、衛生面で非常に重要です。冷めると自然に瓶内が真空状態になるため、ジャムの保存期間が延びます。


次回の体験イベントでの展開


今回のジャム作りは予備実験でした。今回の製造を通して改善点を出し、次回は体験イベントで参加者にジャム作りを実際に体験してもらう計画です。
イベントでは参加者に、イチゴの温室を見てもらい(まだ、苗を植えたところですのでイチゴはありませんが笑)、私たちが栽培したイチゴを使って、ジャム作りの楽しさを体感してもらう予定です。
製造工程や素材の選び方、そしてジャム作りのポイントを解説しながら、各自でジャムを作ってもらいます。

このイベントを通して、食品加工の魅力や六次産業化の可能性を広めることができればと思っています。
実際に作ったジャムをその場で試食し、味や品質についてのフィードバックも得られるため、今後の改良に繋がる貴重な機会となるでしょう。

HACCP導入と販売に向けて


最終的には、このジャムを販売することが目標です。そのためには、HACCP(ハサップ)を導入して食品安全の管理体制を整えることが必要です。  
HACCPは、食品の安全性を確保するために、製造工程の各段階で危害を予防する管理手法です。私たちのプロジェクトでも、このHACCPを実践し、消費者に安全で安心な製品を提供できる体制を整えます。

また、販売に向けては、営業許可の取得が必要です。
保健所の指導を受けながら、製造環境を整備し、適切な手続きを進めていきます。ジャムの製造だけでなく、パッケージデザインやブランド化も進め、持続可能なビジネスとして成長させることを目指しています。

今後の展望


今回のジャム作りから始まった六次産業化プロジェクトは、まだスタート地点に過ぎません。イベントでの体験を通して製品化に向けたフィードバックを得つつ、さらに改良を重ねていきます。そして、HACCPの実践や営業許可取得を通じて、消費者に安全で高品質なイチゴジャムを提供できるように努めます。

私たちの取り組みは、持続可能な農業経営とSDGsへの貢献を目指したものであり、今後も規格外品の有効活用や食品ロス削減に力を入れていきたいと考えています。

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