見出し画像

6月11日:育て上げネットさんのユースセンターを見学させていただきました。

おはようございます。

スケジュールミスって散々予定を重ねたあげく、傘忘れたり名刺忘れたりで散々なへいなかです。(すでに翌日になってる…)

タイトルのとおりですが、見学させていただいたので少しレポートを。

・・・・・・・・・

東京、立川にある認定NPO法人育て上げネット。

就労基礎訓練プログラム・ジョブトレなど、様々な形での若者支援、子育て支援事業を展開している。

少年院に対する学習支援や、少年院出身者に対する食糧支援なども行っており、コロナ以前は少年院へのスタディツアーもさかんに実施していた。

そんな育て上げネットがこの春から、「夜の居場所づくり」にも着手した。

土曜の18時〜21時。

若者は無料で過ごすことができる。

ということで、埼玉にお出かけする用があったので少し足を伸ばして見学させていただいた。

・・・・・・・・

育て上げネット自体を訪れるのはこれで2回目。一度目は代表の工藤啓さんに会いに行った時で、約2年前。

その時も場所自体は少し拝見したけれど、今回はまさに「夜の居場所」として動いている現場をそのまま拝見した。

18時からの利用開始で僕が到着したのはその30分後。すでに20名ほどの利用者がいて夕食を終えるタイミングだった。

センターの中央にゲーム機。その向かいに夕食用の弁当が数種類置いてあり、利用者は好きなものを食べる。近所の中華料理店から調達している弁当でボリュームも味もしっかりしたもの。僕は一般利用として1000円払わせていただき、弁当も食べたが、麻婆豆腐は汗が出るほど辛い本格的なものだった。

弁当を食べ終わるといくつかのグループがゲームをはじめる。モニターもプレステなどのゲーム機も複数。ソフトは山程あった。

wii でお絵描きゲームをするグループと、スマッシュブラザーズのグループ。特に決まっているわけではなく、ただそれぞれが自然発生的にそれをはじめ、盛り上がっていた。僕も少し参加して、苦戦しながら楽しんだ。

当然どちらにも参加せず、世間話をしている人やスマホで遊んでいる人もいた。

センターにはカードゲームやジェンガも含めて遊べるものがたくさんあり、その他にもレトルトカレーや洗剤など、支援用の物資が大量に置かれていた。

特に何かのプログラムを行うわけではなく、ほんとうに「居場所」だ。場を守るためのマナーとルールはあるが、それ以上は何も強制されない。ただ安心・安全な場所と食事とコミュニケーションがある。

現在は育て上げネットのプログラムを利用している人や卒業生が利用している段階だが、徐々に一般向けにも開放していくことを考えているとのことだった。

・・・・・・・

驚いたのは利用者の住まい。

立川周辺の人が徒歩や自転車で来ているのかと思ったが大間違い。東京だけでなく隣接する他県からも来ているとのこと。

悩ましい実情と「居場所」の本質が表れているような気がした。

こういう居場所も、それから育て上げネットが提供している就労支援などの事業も、本当はその人の地元でできるのがいい。せいぜい30分圏内くらいがいいとこだろうと思う。

実際には1時間以上かけて立川に集っている人がいる。

それは

①地元にない
②地元にあっても合わなかった

という事情ではないかと思う。

そして

一度きちんとつながったら、余計な時間と交通費をかけてでもそこに集いたい…ということではないか。

居場所の本質はきっと、ハコではなくヒト、なんだと思う。

近県から1時間以上もの時間とお金と体力を使って、「ただの居場所」に集う。友達の家に遊びに行く感覚に近いのかもしれない。それはとっても素敵なことだけれど…

こういう場所がもっといろんなとこに必要なんだろうなぁ…と思った。

夜の居場所…

あることで救われてるのはきっと、利用者だけじゃない。


・・・・・・・・


ちょっと補足

育て上げネットでは、「支援を受けるための交通費」にも支援の手を伸ばしている。

立川まで行きたい。
でも交通費が…

そんな人のための支援。

裏を返せば受けたい支援があるのに、交通費のために受けられていない人もいるということ。行政が見落としがちな課題だと思う。

サキダツモノ…

工藤さん
育て上げネットのみなさん

いつも大事な視点と具体的な支援を本当にありがとうございます。

ここから先は

0字

こんにちは!へいなかです! 非行少年の地域定着支援を仕事にするべく、経済的な基盤をつくるためにアレ…

へいラボ|スタンダード

¥1,200 / 月

へいラボ|ガチ勢

¥3,600 / 月

放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。