8月13日:トラブルという非日常に円滑に対処するための準備
おはようございます。
少年院で教官をしている間に危機管理能力がだいぶ鍛えられていたことに今更気づいている安部です。
法務教官的には普通のことの中に、わりと重宝されるスキルや考え方がたくさんあるのかもしれません。
さて今日は、組織全体のトラブル対応を円滑にするために、一旦点検しておきたいことを書いておきます。僕が今働いている放デイでのできごとを題材にしてまとめてみます。
1)職場でのできごと
放デイの夏は忙しい。
学校が夏休みのため、普段は放課後からしか来ない子たちが朝から夕方まで施設に来ているからだ。
施設とはいえ、そこまで広くもない空間で一日中過ごすのも気が滅入るから、僕の職場では夏休み中、結構な頻度でお出かけしてる。
先日こんなことがあった。
出かけた先で些細なミスから社用車が破損する事故が起きたのだ。単独の物損で子どもたちにもスタッフにも被害はなく、不幸中の幸いだがそこまで大きな事故にはならずに済んだ。
とはいえ当然、会社としては始末を付けなければならない。報告書の作成が必要だし、上司への報告が必要。僕は子どもたちの面倒を見る方に周り、事故に直接関わった先生方にそれらの処理に専念してもらった。
一段落して僕本来の職場(別の建物)に戻ったところ、ある幹部から電話を受けた。
そっちに報告書の原本ある?
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2)トラブルという非日常に円滑に対処するための準備
電話を受けて書類を探す。
僕には見つけられなかった。
結果的には僕の手の届くところにあって、外出から戻ってきた先輩に尋ねるとあっという間に出してくれた。見つけられなかった僕にも落ち度がある。
ただ…
この流れにはいくつもおかしな点がある。
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。