Mr.ナンバー2〜科目別では1位になれない男の話〜
普通科の県立高校だけで市内に5つ。偏差値は見事に5ずつ離れてて45から65までそろってる。そんな私鉄沿線のベッドタウンで、家から一番近いという理屈で偏差値50の高校に通いました。
どこでも選べるくらいの学力はあったから、どっちかっていうと学力よりも牧歌的な雰囲気に魅力を感じてたんだろうと思います。
当然のことながら定期テストの成績もよく、そこまで勉強熱心ではないもののクラスでは大抵上位3人の中に入ってました。
高校3年の時、大学受験を見据えた模試が実施され、学年2位になりました。先生が言うには1位の子は不登校の自宅受験だから実質的には僕がトップだったそう。
その時の結果が僕のスタイルを象徴してるなと、時々思い出す。
英数国の3科目。
科目別で見るとどれも10番前後。6位から12位。でも3科目総合すると僕が2位だった。要するに、科目別で僕より上にいた人たちは、その科目だけが極端に得意だったということ。
科目別のトップには立てないが、総合力では僕が上…そんな感じだった。
勉強なんて大した意味はないと思っていたので、それを自慢することも見せびらかすこともしなかったけど、レポートを見つめながらそういう分析がちょっとおもしろかった。
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。