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夢浮橋

突然話し始める癖があるひとだった
資料を机いっぱいに広げて
半分は私のため
満面の笑みに自惚れは否定されて

それはひとときの夢

数年ぶりの邂逅は一方的で
もう顔も忘れたはずだ
ただ、私だけが覚えているのを
どうして責められる必要があるのか


二度と会えなくて良かったのに


万が一集まったら製本してコミティアで頒布します