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カブの旅 第24話「東京① 出発前夜」

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 明日3月21日から24日にかけて、東京まで行って帰ってくる。
 カブで。
 仙台から東京までは約350キロ。往復で約700キロ走ることとなる。
 カブで。

 一応目的は東京モーターサイクルショーに参加することや、東京在住の友人に会いにいくことではあるけど、行程的に東京でできることといえばそれくらいで、おそらくほとんどの時間カブのシートの上に乗り続けていることだろう。つまり今回の旅のメインはほぼ「カブで走ること」といえた。

 なのでこんなスーパーカブが国道4号線を走っていたら、

 それは仙台東京間往復スーパーカブ号なので、温かい目で見守っていただければと思う。

 世の中にはカブで日本一周している人がたくさんいる。なのでこの程度の距離、カブにとっては序の口なのだろうけど、僕にとっては未体験のゾーンだ。どのくらいまでテンションが持つのか、どれだけ尻にくるのか、どの時点で帰りたくなるのか……などと心配事ばかり思い浮かぶが、それらも含めて未知のことを知るのは楽しみだった。

 せっかくPCを軽量の12インチMacBookに買い替えたので、持っていって今回の旅のことは道中も書こうと思っているけど、果たしてそんな余裕があるのかどうかは定かでない。少なくとも多少はPCを開いて、カブで遊牧するノマドワーカー気分だけでも味わいたいところだ。

 例によって例のごとく、今回もT氏と一緒だ。一緒といっても、到底ninjaにはついていけないので、たぶんほとんどソロツーリングになるのではないかと思う。

 何にせよ、無事故無違反無トラブルで終えられればいい。
 転倒的なネタが採れることはないようにしたい。

 とりあえず天気は悪くなさそうなのが何よりだった。
「なあ?」
(私は別に雨が降っても平気だがな。新聞屋も郵便屋も、雨どころか雪の日でも走っているのだから)
「その人達はプロだからだろ。僕は怖いから絶対に嫌だからな」
 こっちはプロでもラリーストでもないんだから。

 というわけで、次回から数話は『カブの旅 東日本(の南半分)編』になる予定。
 果たして帰ってきた時、未来の自分は「また行きたい!」と思っているのか、「もう二度と行くものか……」とげんなりしているのか。

 ……というかまず、無事に帰ってきてるよね?

その分活字を取り込んで吐き出します。