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缶バッジのサビについて(業者向け)

割引あり

まず、前提として、世にある缶バッジは全ていつかサビる。
素材が鉄だからである。

なので、世にあるのは「サビにくい工夫をした缶バッジ」と「そうでない缶バッジ」の2種類で「そうでない缶バッジ」は日本の環境だと約1年程度である。

サビにくい工夫を列挙する。
自社ないし発注先の品質改善に繋げて欲しい。

①>>>>②>③ぐらいの効果がある。
メッキの薄いアメリカ産や防錆材を使う中国産に比べて国産パーツは高いのだ。
が、国産でも③を失敗している缶バッジは1年ほどで錆びる。

メーカーとしての意識の問題かと思うが、「1年後サビるタイマー」が仕掛けられた商品を売るのはどうかと思うのだ。
「3年後なら」「5年後なら」OKと言う事も無いのだけれど、より長く楽しんで欲しいという気持ちがメーカーに無いと、「缶バッジはサビるから買わない」となって行くのではないだろうか?

次は、ユーザー側がどうやって錆を防ぎながら楽しむのかを書いてみようと思う。

①素材(板材)の防錆加工に注目する。
 ほとんどの缶バッジの素材はブリキ(鉄+スズのメッキ加工)だが、屋外や食品に使われる製品よりもメッキが薄い事がある。(アメリカ産に多い)
 また、鉄に防錆材を塗布したものがある。これが前述の1年でサビる缶バッジの素材となる。(中国産に多い)

②管理方法に注目する。
 ①の板材は表面しか防錆出来ない。
 板材からパーツを抜き取る時、その断面はメッキも防錆材も無い鉄である。また、管理する際500個、1,000個と袋や箱に入れて管理しているので、パーツ同士が擦れ合って防錆効果を削り取ってしまう。
 気化式防錆紙という防錆材がしみ込んだシートがあるので、ハサミで適当な大きさに切って入れておくのが良いと思う。
 あっという間に気化してただの紙になってしまうので、使い方を間違えると全く効果が無い物になってしまうので注意して欲しい。

③温度と湿度と塩分と油分
 日本の環境じゃどうしようもない部分もあるが、これらを避けると錆は減る。

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