遠距離恋愛をする姉妹
先日、妹と妹の彼氏君と会うために名古屋へ行った。
いま上映中のハイキューを見る約束も兼ねて。
名古屋駅で待ち合わせ、遅れて妹がやってきた。
どうせいつも準備が遅れる妹のことだ、髪がきれいにロールされているのはそのせいだろう。
そのすぐ後ろに彼氏君がいた。
妹はやはりV系な見た目の彼が好きなのだろうか?
細身で、長身、黒い服装、格好や髪はロック感があった。
妹が彼についていくたびに彼氏君が「手、つなぐ?」と妹を茶化し、妹はつながへんし!と避ける。
まるで私と彼のようで、姉妹って恐いなと思った。
そんな「手、つなぐ?」のやり取りを10回以上はやっており、そのたびにこちらはごちそうさま気分だった。
映画を見たあと私はボロ泣きで、妹と映画について語り合いたかったのだけど、彼氏君のことに夢中だから話しても、会話が続かず、彼との共通話題に戻ってしまう。
女の子だな、とヤレヤレといった気持ちで見られるのはきっと妹のそんな姿が珍しいのもあると思う。
妹も遠距離恋愛とはいえ、お互いに会おうと思えば会える距離で、本当にうらやましかった。
2週間に一回は会いたい、と言う彼の言葉がうらやましかった。
私はどうしたって頻繁に会える距離ではないから月単位になる。
本当は毎日会いたい、でも距離的に月単位じゃないとお互いの生活が崩れる。だから2か月~3か月が妥当。
そして帰り道、たまらなくなって彼に電話した。
このことを全て話した。
「できるだけ早めに、俺がそっちに行くよ」
と言わせてしまった。
きっと私がさみしがるから無理して出た言葉で、本心はまだまだ先だと考えてるに違いない。
「私は年上で、大人だから、大丈夫、待てるよ!」と気丈に振舞ってごまかした。
彼と私の中での一緒に暮らしたい温度感はやはり少しずれているような気がする。
彼はのんびり屋だから、きっと来年再来年ぐらいに考えている。
私のことをそんなに好きと言ってくれるならもう可能な限り、早く一緒に暮らしたいのだろうと勘違いをしていた。
あんなに熱烈でも、ペースはゆっくり。
私はせっかちだから、もしかしたら痺れを切らして怒ってしまうかもしれない。
私も彼のようにどっしりと構えなければならないね。
恋愛に囚われないよう、私も妹もしっかりしなければならない。
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