会えていた時に思っていたこと

2月の中旬、あなたに会えた。
滞在は4日間、お互いに休みを取った。

会えた時こう思っていた。

私、彼氏がいるんだ。
目に見えて、耳からしか感じない彼じゃない。
手を繋ごうとしてくれる彼がちゃんといる。
この4日間を無駄にしないようにしよう。
ちゃんと一緒にいる時間を大切にしよう。

2日目、こう思った。

今日も手をつなごうとしてくれる彼がいる。
毎日私の手を求めてくれる。
あと2日、大切にしよう。
でも人前でバックハグはやめてくれ。笑

3日目、こう思った。

あと今日と明日しかない。
優しく抱きしめてくれる彼とまもなくお別れ。
この時間は有限だから大切にしよう。
もう少しベッドの中でハグをしてほしい。
忘れないように跡が付くぐらい抱きしめて。

4日目の朝、とうとう泣いた。

もうあと何時間しか一緒にいられない。
大切にしていたのに、足りない。
どんなに愛されても、手を繋いでくれても、
どうしてもこの時間が少しだけなのが寂しい。
一緒にいることが難しいんだ、今は。
だからフレンチ料理とおなじ。
もう少し食べたい、もう少しそばにいたい。
同じなんだと思う。結局は欲求。

どれだけ会いたいと願っても簡単に会えない。
それが遠距離恋愛で、儚い関係。

いつかあなたが東京に来ることを願って
私はあなたとの思い出に浸りながら、
涙を流して待ち続ける。
最近は泣いてるのに笑ってることが増えた。
見えていないあなたを心配させまいとする、
よく分からない心の働きだと思う。

4月はこっちに来てくれる。
でもその後は？

泣きながらこの昼間の中、
あなたに抱き締められた2月を思い出す。