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アフリカ事件簿 #12 ~時間の感覚どうなってんの?その②~

このnoteは、下記のマガジンで不定期連載中です。

アフリカの人たちと働いていて、
「時間の感覚どうなってんの?」
と思った(というかキレた)
出来事が数えきれないほどある。

その中でも、特に印象的だった出来事を一部紹介しよう。

②複合機リース会社の営業部長

忘れもしない、カルビンのこと。

社会人になってしばらくは
東南アジア(ミャンマー、フィリピン、ベトナム)、
南アジア(ブータン)に出張に行っていた。
思うところあって今の会社に転職し、
最初にアサインされたのがナミビアのお隣、ボツワナの案件。

学生時代ぶりのアフリカ。
学生時代は悔しい思いもしたので、
あれから少しは成長できたかな…などと思いながら渡航。

最初の仕事は、プロジェクトで使う
複合機のリースだった。

複合機リース会社に行って、
営業部長のカルビン氏と面談。
仕様について相談し、見積をとる。
上司とも相談してリースする複合機を決定。
注文書を送付し、リース契約を締結。

カルビン氏から、
「来週の月曜日には、複合機を事務所に運ぶよ」
との連絡が。

翌週の水曜日には
早速資料の出力が必要な会議があったため、
これは助かる~♪と思って週末を過ごす。

翌週月曜日の朝、「複合機まだかな~♪」

そのまま正午になり、
わたし「よし、カルビンに電話してみよ」
カルビン「昼過ぎには持ってくよ!」

夕方、複合機もカルビンも来ず。
わたし「カルビンに電話してみよ」
カルビン「明日の朝には持ってくよ!」

まぁ明日の間には来るだろう・・・

火曜日の朝、「複合機まだかな~♪」

そのまま正午になり、
わたし「よし、カルビンに電話してみよ」
カルビン「昼過ぎには持ってくよ!」

わたし「これは、昨日と同じパターンだ・・・
    上司に相談せねば!!!」

待てど暮らせど複合機もカルビンも
やってこないので

上司「コピーサービス会社に頼もう」
わたし「御意!!!」

急いでコピーサービス会社(キン〇ーズ的な)に
USBで資料を持ち込み、
無事に必要部数を印刷(まーまーお金かかった)。

夕方、複合機もカルビンも来ず。
わたし「カルビンに電話してみよ」
カルビン「明日の朝には持ってくよ!」
わたし「来るって言ってて来ないもんだから
    余計にお金かかったんだけど!」
カルビン「明日の朝には持ってくから!」
わたし(そこだけど、そこじゃねぇ!!!)

結局水曜日の朝にもやってこないものだから(定期)
しびれを切らして
複合機リース会社に殴り込・・・じゃなかった
乗り込んで直談判し(なぜ?涙)、
ようやく金曜日くらいに
複合機が導入されたんだったんじゃなかったかなー。
(1週間分のリース料は払った。悔しい)

まったくもう、どうなってんだい!!!

ちなみにこのとき、わたしはひたすら
カルビンにムカついていたのだが(笑)、

こんな人でも偉そうに
営業部長やってていいんだ・・・

と、妙に励まされたところもあった。

転職したばかりで、わからないことだらけ。
業務は進めなければならないけれど、
自分の能力の無さ、できなさに辟易とし、
落ち込みかけていた矢先のカルビン事件(もはや事件)。

こんなに約束が守れない適当な人が
偉そうに営業部長をやっているのに、
わたしが「仕事できない…」とか
落ち込んでいるのは心底ばからしい。笑

それ以降、
夏が来ればはるかな尾瀬を思い出すかのように、
落ち込みそうなときはカルビンの顔を思い出す。
水芭蕉ではなく、ジャカランダの花が咲いている季節だった。

時間の感覚どうなってんの?シリーズは
まだまだ続きます。

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