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「好きって絶望だよね」

私が桜庭一樹を知ったのはとあるツイートに胸打たれたからである。

ハッシュタグでの抗議は誰一人怠惰ではないということ。

桜庭一樹の言葉に胸打たれたことが小説を読むことの後押しとなった。


『砂糖菓子の弾丸は打ちぬけない』

タイトルが砂糖菓子の甘さと弾丸という現実感。

この話はクライマックスである結末から物語がはじまる。


ネタバレを喰らって読むこの本

でも気づいたら最後まで読み進めるくらいの面白さ

最初に読んだ結末と最後に読んだ結末は同じだけど違う。

甘さが入り混じった中にふと実弾を打たれるような、

砂糖菓子ばかり打ち続ける海野藻屑が打つ実弾は重くハッとさせられる。


タイトルは海野藻屑のセリフである

彼女にとって好きであることは絶望なのである

絶望を愛してしまう彼女は砂糖菓子を打つことしかできない


タイトルの対比。登場人物2人の対比。

まさに砂糖菓子と弾丸

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