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まわり回って祈り人

作家と名乗る前、さまざまな職業を転々としてきました。

ジャンルの違う仕事をする間も、ライティングのご依頼はちょこちょこお引き受けしていましたが……

ライターの他に、祈りのお仕事というか、お役目も行うようになりました。


祈りに関する記憶をさかのぼると、沖縄戦を生き延びた祖母が出てきます。

私の母の生家は沖縄の北部ヤンバルにあり、「ニガミヤー」の屋号を持ち、祖母の代まで根神(拝所)や地域の祭祀を行うお役目を担っていたそうです。

沖縄で見えない世界とつながっている方は「祝女(ノロ)・カミンチュ・ユタ」など、いろいろな呼び名があり、それぞれ役割や対象が変わります。

祖母は「ノロ」で、地域の神事祭祀を司る神女でした。
ノロは村人の健康と豊作を祈り、豊作に感謝する祭りを司る役目も持っていて、祖母が仏壇や拝所に向かって、ごにょごにょ唱えるのを見て育ちました。

その影響か、私は小さなころから不思議なものが視えたり、不思議なできごとに遭遇することがよくありました。

事件や事故に遭うことも多かったのですが、歩いていて大型トラックに轢かれたときも大事にいたることはなく。
見えない存在に守られているのを感じていました。

少し大きくなってからは、友達や近所の方、見知らぬ方にまで相談ごとを受けるようになり。
抱えている悩みを聞いたり、ついているものを外して、相談相手は軽やかになるけれど……
うまく浄化ができず自分がダウンすることもありました。

神事ごとに関わる友人たちには「こっち側においでよ」と言われていましたが、普通の人間として生きていたいと、ずっと抗って過ごしていました。

でも、あるとき仕事で関わった占い師に「日常の中で祈ればいい」と教えていただき……

それから毎日。

私に関わる方が笑顔で過ごせるように。
明るく・軽く・あたたかく・元気になるように。
どんな状況でも幸せと感じられるように。

仕事や暮らしの合間にお祈りしています。
(※特定の宗教に加入しておりません)

ときどき「ユタのようにお金をもらって祈ればいいさ〜」と言われることもありますが、それを仕事にするのは違う気がして、趣味的にお祈りしています。


というわけで、平安ウサギは作家兼祈り人です。
我ながらちょっと変わっていると思いますが、アヤシイ人ではありません。

この文章を目にしたあなたも、
どうぞ幸せを感じて過ごせますように🙏


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