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4年以上温めたプロダクト「THE TALK DECK (ザ・トークデック)」を年内にリリースします

どうもお初にお目にかかります。段下と申します。

ご覧いただき本当に、本当にありがとうございます。

この記事では表題の通り、私個人が4年以上温めていたプロダクト、「THE TALK DECK」の紹介と、この商品に込める想いの丈を、赤裸々綴っていきます。つまるところ、宣伝になります。
貴方は私を存じ上げないかもしれないし、私も貴方を存じ上げないかもしれないが、これは何かの御縁と感じずにはおられません。
不躾ながら、私の我儘にしばしお付き合いいただけますと幸いです。

さて、いきなり大変私事で恐縮も至極、至極恐縮しきりなのですが、私は今年で29歳になります。

(つづく)

隙あらば自分語り

それはいつからだったか、結婚は30歳ですることを堅く自分の中で決めておりました。それ以前でも、それ以降でもありません。数学は大の苦手なのですが、どうも昔から倍数などキリの良い数字に固執する質のようで、結婚についてはそれが30なのでした。その身勝手極まりない俺様ルールは今お付き合いさせていただいている彼女にも(渋々ながら・諦観)一定の理解を得て(一方的に押し付けて)おります。残り1年と半年になりましたが、その決意は今も揺らいでいません。

先達はこういうだろうと思います。結婚しても人生は続くじゃないか。むしろその先のほうが長いんだよ。ハイ。その通りだと思います。
特別視し過ぎではないかとも。そういった意見もよくわかります。誠に、平に……。

それでも私にとってはそこが自分の「第一ピリオド」なのだと、強く言い聞かせる必要がありました。そして、実際にそうしてきました。
ここを境に、自分が自分を一番に尽くせた30年間が終わり、「献身・挺身」の人生に変わると。もちろんそれが全部だとは思わないが、敢えてそう思うことで、私は自分を奮起させてきましたし、もしそう思わないのであれば、それはそれで私にとっては結婚が、よく分からなくなってしまいます。

なんにせよ、あと1年半です。

隙あらば自分語り2

私には、実現したいことが沢山あります。
幼少から、外に出るより自由帳を書いて人気者になり、年賀状ソフトで作った架空会社「アホー!ジャパン」の名刺や、嘘八百の新聞を作って回覧したり、お見送りの会でたこ焼きを焼きたい!といって教室で焼かせてもらうような「圧倒的成功体験」を積み重ねてきました(これはすべて小学生の頃の話で、そんなことを今も誇りに生きている社会人のヤバさ、如何程か私には図りかねます)。ちなみに中高はボランティアに勤しんでいました。徳が、高いですよねぇ。
それも今ではすっかり「社会人」となり、かつての目の輝きを目を疑うほどに・目を見張るほどに・目を覆いたくなるほどに失った現在でも、心根にはまだそんな原始体験が残っているような気がします。
厚かましいと思いつつも、多くの人に自分のグンバツなアイデアを試してみてほしい。そして便利だったり、適度な刺激を提供するそれらを手に取ってもらって、「ないよりはいいね!」と最大級の賛辞を喰らいたい、んでもってちゃっかりマネタイズもしたい、願望があります。

しかしながら、ここまで大言壮語かましておいて大変みっともないのですが、恥を忍んで言います。私はこれまで自分の中でそのようなタイムリミットを掲げながらも、大したことを何ひとつも成し遂げられませんでした。
日々の目先を働くので精一杯の中で、自分が本当にやりたいことが何なのかなんて分からないよ、というのが言ってしまえば言い訳なわけです。そんな中でも、ふとした時に浮かんだアイデアを大切にメモにし、保存してきました。
それらはその時の状況や体調や世論によって、何度も何度も形を変えてきました。年月を経たぶん、実現可能性が高まっている気はしています。しかし、それらはどう考えても、残念ながら一人きりで1年や2年そこらでできるような代物じゃなかった。
私が発想するものの9割5分は、本業であるアプリケーションの領域です。イヤ、それも正確には最近の話で、正しくは正しくないのですが。それはそれとしてそれらは綿密な設計や高度な知識が必要で、言わずもがな甚大な労力を費やします。片や私は応用情報を取ったばかりのしがない末席ジニア。時間も知識もお金も何もかもが足りません。仕様をもっとコンパクトに、何かを犠牲にしてできないかと連想していっても、最終的にはどこかでお釣りが出る。もちろん例外はありますが、満足行くまで作り込めるイメージが沸きませんでした。

悩みに悩んで、ふっとした時に、自分があと数年で何かをやり切るには、「困難を極めるがやりたいこと」を脇において、「最もやり切れる可能性があること」にスイッチする必要があることを悟りました。
そうしてやっと自分が得意な領域を振り切り、もっとも小さなリソースで実現できるアイデアを、メモ帳から拾い上げました。

それが、冒頭に紹介した「THE TALK DECK」です。

4年という歳月の中で起きた変化

ことのはじまりは2019年、あるいは2020年。世界はコロナ流行前でした。
私はカフェで知り合いのデザイナーに、こんなものを作りたいんだ、という熱弁をしていました。それはだいたい次のようなコンセプトのものでした。

世界が終わる日に、大切な人同士が平穏に会話をする。
その極めて感傷的なシチュエーションを想像してもらうことで、
他愛ない会話から、普段なら恥ずかしくて話せなかったこと、本当は伝えたかった感謝までを伝える機会をつくるカードゲームをつくりたい

タイトル未定

何をきっかけにそれを作りたいと思ったのか、もう明確には覚えていませんが、とにかくそれを作ろうと思っていました。それは中々面白いコンセプトだ、と言ってもらえ、後日送ったカードリストを実際に印刷してテストプレイまでしてくれて、さぁこれを改良して世に出すぞ、というフェーズに入る矢先です。

言わずもがな、ほどなくして、あのコロナ禍に突入することになります。加えて今なお続くウクライナ情勢もあり、大事なコンセプトだった「終末気分」が迂闊にもいえないご時世が到来しました。
20半ば過ぎての4年間は普通に過ごしていても色々なことがあるものだと思いますが、それらの猛威はある人との僅かな繋がりや、世界の延長線上にあったイメージまでもを引き剥がしていきました。
今となってはもう、コンセプトが本当だとは思えない。そのガワを剥いだ時、残る芯は何か?自問することになります。

会話は原始にして、最大の娯楽に違いない

娯楽、それもインスタントで手軽に手に入る、タイパ、コスパが良いものは数あります。アナタや私の脳裏に浮かんだそれやそれは、確かにドーパミンが沢山出ます。いかに短い時間でドーパミンを出すかで娯楽を決めるなら、単なる「会話」はあまり良い手段だとは言えないですね。面白くない現実を考える余地があり、時にトラウマが入り込む隙間を広げます。会話のすべてが心地の良い時間になる可能性は低いと言えます。

しかし私たちは、誰に頼まれるでもなく会話の種を探しては、他愛のない会話を試みます。話が面白い人はそのまま面白い人だと受け取られ、話がつまらない人はつまらない人だと受け取られます。言うならば私たちは会話至上主義です。特に、相手の顔も分からないインターネット・ITの世界では顕著です。Xも会話、iPhoneも会話、Slackも会話。

そして、4年前のプロダクトの「芯」も会話でした。

終末じゃなくたって、極上の会話はいつだってその気になればできる。私みたいな話題ベタであっても、このプロダクトがあれば、きっと大切な人を退屈させない(自分の中に「おもしろ」の引き出しがある限り)。
そんな想いを込めて、ひたすらに、「質の良い会話をする」ことにフォーカスしたプロダクトを作ることに決めました。

アフタートーク

表紙の画像は、私がBlenderという3DCGモデリングソフトで作成したもの(に突貫で背景を追加したもの)です。
3DCGはかつてホラーゲームを作ろうと思っていた過去の自分がある程度身につけていたもので、重度のリハビリを必要としながらもなんとか、日々少しずつ改良を加え、つい先日ようやく観衆に耐えうると自分でも思えるようになったものです。何か事情が大きく変わらない限りは、ここに載せているデザインが実際のプロダクトの表紙になると思います。
カーテンが一番時間かかりましたかね。地味に。ちょこんと置いてある植物だけはCC0ライセンスの借り物なのですが、椅子をモデリングしたのは中々偉いと我ながら思ってます。いやね、サラッと言ってますけど、結構すごいっしょ?私。普段はずっと死んだ魚の眼でタイピングしてるのに。
ロゴを追加するまでは全然ライティングが映えず、今からでもデザイナーに発注した方がいいんちゃうか、って自問自答しながら拙いモデリングをちまちまやってたんですよ。もうね、泣けますよね?私ですか?私なら泣きませんね。長男なので…。

また余談ですが、「THE TALK DECK」という名前についても少し。

私はこう見えても石橋はかなり叩く質でして、例えばTHE TALK DECKという並びは標準文字で先月に商標出願しております。個人での出願なので、出願届を見れば本籍の市区町村まで見れますが、できれば……やめてくださいね。いくら市区町村まで見れるからといって、市区町村まで見ることはよくないとされています。世間一般的に。
それがつい先日、やっと出願情報が正常に受理されたようなので今こうして大っぴらにご報告するに至ったという次第です。もううっかり、THE TALK DECK™などと書いてもいいわけです(TMマークについて特に法的な決まりはなく、出願中であっても記載して構わないとされます)。
ちなみに調べた限りでは、トークデッキという言葉はもともとVTuber文化が祖とされているようです。私は熱心なファンではないながら、時々楽しく拝見させていただいているので、巷で一時期大炎上した時に言われていたような商標乱用のご心配はない(そんなことで弁護士さんを立てるようなお金の余裕もない)と断言できるしこの場を借りてしておきたいのですが、それでも一部のファンの方にはあまり好ましくは思われないかもしれません。
気休めにはならないかもしれませんが、VTuber文化に敬意を払うという意味でも「THE」を付けるのが適当だと考えたと認識いただけると幸いです。

そんな話もありつつ、全体的にまだまだ鋭意制作中ではあります(外箱の側面、裏表紙、カード表裏、説明書…)ので、今後は進捗を逐一、少しずつお伝えできるといいなと思います。
そして、ここまで読んでくださったあなたには特に、完成した私の渾身のプロダクトを手にとっていただきたい。ここらでちょこっと「いいね」を押してもらえたりなんかすると、読んでもらえたんだな~と思えてプラスで頑張れたりするので、是非よろしくお願いします。

頒布は今のところクラウドファンディングで、受注限定生産を考えています。クラファンにはあくまで広告としての機能を期待しているので、自分が思う(最終的に設定する)最低ラインを割るようだったら普通にAmazonなりなんなりでなんとかして売ります。ただそうなると自己資金だけでロットはあまり出せないと思うので、本音はそういう意味でもまずクラファンが成功したらそりゃ嬉しいのですが!(クラファンがどう転ぶにせよ、少量でも流通させたいとは思っています)

そんなこんなで、取り留めのない文章に、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

もしもまた覗いていただけたならばその折にはきっと、新しい続報を用意できるように頑張ります。

今後ともよろしくお願いします。


おまけ:鋭意制作中!!!


読んでくれてうれしいです。