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「瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」は受〇するのです!

瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ
(崇徳院)

崇徳天皇(すとくてんのう、1119年7月7日〈元永2年5月28日〉- 1164年9月14日〈長寛2年8月26日〉)は、日本の第75代天皇(在位: 1123年2月25日〈保安4年1月28日〉- 1142年1月5日〈永治元年12月7日〉)。諱は顕仁(あきひと)。

ウィキペディア「崇徳天皇

百人一首にも入っている崇徳院の歌ですが、普通の解釈はこうなのです。

川の瀬の流れが速く、岩にせき止められた急流が2つに分かれる。しかしまた1つになるように、愛しいあの人と今は分かれても、いつかはきっと再会しようと思っている。

https://ogurasansou.jp.net/columns/hyakunin/2017/10/17/1359/

われ-て 【破れて】
副詞
無理に。強いて。たって。
出典伊勢物語 六九
「男、われて『逢(あ)はむ』といふ」
[訳] 男は、たって「会おう」と(女に)言う。

weblio古語辞典「われて

たんに「分かれて」ではないのです。

しかし本当はこうなのです。

腰を振る勢(せ)が速いので、キン〇マに堰き止められた精〇は、お〇ん〇んから分かれても割れ目の奥で何としてでも、受〇するだろう(したらいいなあ)。

わか・る 【別る・分かる】
自動詞ラ行下二段活用
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①別々になる。分かれる。
出典万葉集 三一七
「天地(あめつち)のわかれし時ゆ」
[訳] ⇒あめつちの…。
②別れる。離別する。
出典古今集 離別
「むすぶ手の雫(しづく)に濁る山の井の飽かでも人にわかれぬるかな」
[訳] ⇒むすぶての…。
③区別がつく。相違がはっきりする。
出典源氏物語 帚木
「中の品になむ、人の心々、おのがじしの立てたる趣も見えて、わかるべきこと、かたがたに多かるべき」
[訳] 中流階級(の女性の場合)にこそ、それぞれの心や、おのおのが考えている主義・主張も現れて、(優劣の)相違がはっきりするだろうことが、さまざまに多いにちがいない。

weblio古語辞典「わかる

もののあわれ(もののあわれ、物の哀れ)は、平安時代の王朝文学を知る上で重要な文学的・美的理念の一つ。折に触れ、目に見、耳に聞くものごとに触発されて生ずる、しみじみとした情趣や、無常観的な哀愁である。苦悩にみちた王朝女性の心から生まれた生活理想であり、美的理念であるとされている[1]。日本文化においての美意識、価値観に影響を与えた思想である。

ウィキペディア「もののあはれ

らる
助動詞下二段型
《接続》上一段・上二段・下一段・下二段・カ変・サ変の各動詞型活用の語の未然形に付く。他の動詞型活用の語には「る」が付く。
①〔受身〕…られる。
出典枕草子 ありがたきもの
「ありがたきもの。舅(しうと)にほめらるる婿」
[訳] めったにないもの。(それは)舅にほめられる婿。
②〔尊敬〕…なさる。お…になる。
出典枕草子 うへにさぶらふ御猫は
「『犬島へつかはせ。ただ今』と仰せらるれば」
[訳] 「(翁丸(おきなまろ)を)犬島へ追放せよ。すぐさま」と(帝(みかど)が)お命じになるので。
③〔自発〕自然と…される。…ないではいられない。
出典徒然草 一九
「なほ梅の匂(にほ)ひにぞ、いにしへの事も立ちかへり恋しう思ひ出(い)でらるる」
[訳] やはり梅の香りによって、以前のことも(当時に)さかのぼって、自然となつかしく思い出される。
④〔可能〕…することができる。…られる。▽中古には下に打消の語を伴って、「…できない」という意を表す。
出典竹取物語 かぐや姫の昇天
「あの国の人を、え戦はぬなり。弓矢して射られじ」
[訳] あの国(月の世界)の人を、(相手に)戦うことはできないのだ。弓矢で射ることもできないだろう。
語法(1)尊敬の「らる」⇒る(2)可能の「らる」⇒る(3)「らる」は上代には例がなく、中古になってから発達した。(4)自発(③)・可能(④)の意の場合には命令形の用法はない。
参考「らる(る)」の意味を見分ける目安*「…られ給(たま)ふ」「…れ給ふ」の形で用いられる「る」「らる」は、受身か自発であり、尊敬ではない。表は一応の目安で例外もあるが、同じ意味の助動詞「る」にも当てはまる。⇒る

weblio古語辞典「らる

「あはれ」は「逢ふ-らる」なのです。「わかる」は分析、「逢ふ」は総合であり、知識と教養のあり方なのです。下品なだけでなく、人間の叡智を詠んでいるのです。知識は男子力、教養は女子力なのです。

せ 【兄・夫・背】
名詞
あなた。夫。あの人。▽女性が、夫、兄弟、恋人など自分の親しい男性をさして呼んだ語。
出典万葉集 三三九九
「信濃路(しなのぢ)は今の墾道(はりみち)刈り株(ばね)に足踏ましなむ沓(くつ)はけわがせ」
[訳] ⇒しなのぢは…。[反対語] 妹(いも)。

weblio古語辞典「

女子が主導権を握るのが人類普遍の真理なのです。

あと、普通に男女の歌としても、再会を煌めかすのは別れなのです。

誰が枯れたですってええええ!?

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