春寿

唄ったり奏でたりモノを書いたり。 言えないことは文字で。 嘆歌(たんか)……美しい短…

春寿

唄ったり奏でたりモノを書いたり。 言えないことは文字で。 嘆歌(たんか)……美しい短歌は詠みません。辛いうた、悲しいうた、ちょっと毒のあるうたを詠みます。

記事一覧

ノンアルの

ノンアルのやうな恋かと思ひきや深く酔ひたる我にとまどふ

春寿
2年前

いつだって

いつだってあなたが閉めたカーテンは左側だけすこし開いてた

春寿
2年前

窓際に

窓際にぽつりと残るビアグラス花を挿したりした日もあったね

春寿
2年前

「じゃあ」だけで

「じゃあ」だけで振り向きもせず去ってゆく リボンをかけた箱を背に隠す

春寿
2年前

訪ね来る

訪ね来る君が野良なら良かったのに 我が家に入れて首輪を付ける

春寿
2年前

あの店も

あの店もあの服あの靴あの曲もほめる貴方がいなけりゃ無意味

春寿
2年前

車窓越し

車窓越し見覚えのある横顔か つい振り返る彼誰時(あれはたれとき)

春寿
2年前

とりあえず

とりあえず乗ってみようかいつもとは逆方向の電車にひとり

春寿
2年前

あんなにも

あんなにも愛おしかったその名すら意味を為さない文字の羅列に

春寿
2年前

わたくしを

わたくしを見てかまってと声高に泣き叫びたしみどりごのごと

春寿
2年前

会えなくて

会えなくて淋しいのならそれはきっと好きなのでしょう思う以上に

春寿
2年前

ライラック色

無意識に君が差し出すハンカチが私の知らぬライラック色

春寿
2年前

ずぶ濡れの

ずぶ濡れの野良猫みたいな拗ねた眼で紅いペディキュア見ているあなた

春寿
2年前

ほんのりと

ほんのりと色づいているその頬へそっと指先キスのかわりに

春寿
2年前

五月晴れ

五月晴れみたいな笑い方をする人でした記憶の中の君

春寿
2年前

今日からは

今日からはもう迷わない何もかも自分で決める君に聞かずに

春寿
2年前

ノンアルの

ノンアルのやうな恋かと思ひきや深く酔ひたる我にとまどふ

いつだって

いつだってあなたが閉めたカーテンは左側だけすこし開いてた

窓際に

窓際にぽつりと残るビアグラス花を挿したりした日もあったね

「じゃあ」だけで

「じゃあ」だけで振り向きもせず去ってゆく リボンをかけた箱を背に隠す

訪ね来る

訪ね来る君が野良なら良かったのに 我が家に入れて首輪を付ける

あの店も

あの店もあの服あの靴あの曲もほめる貴方がいなけりゃ無意味

車窓越し

車窓越し見覚えのある横顔か つい振り返る彼誰時(あれはたれとき)

とりあえず

とりあえず乗ってみようかいつもとは逆方向の電車にひとり

あんなにも

あんなにも愛おしかったその名すら意味を為さない文字の羅列に

わたくしを

わたくしを見てかまってと声高に泣き叫びたしみどりごのごと

会えなくて

会えなくて淋しいのならそれはきっと好きなのでしょう思う以上に

ライラック色

無意識に君が差し出すハンカチが私の知らぬライラック色

ずぶ濡れの

ずぶ濡れの野良猫みたいな拗ねた眼で紅いペディキュア見ているあなた

ほんのりと

ほんのりと色づいているその頬へそっと指先キスのかわりに

五月晴れ

五月晴れみたいな笑い方をする人でした記憶の中の君

今日からは

今日からはもう迷わない何もかも自分で決める君に聞かずに