トレーダーの精神分析
1、その分野に対する強い関心と思い入れ
2、高いパフォーマンスを上げるんだという強い願望
3、それに必要な努力と時間を惜しみなく投入すること
第2章 トレーディングのニッチを見つける
ある研修医が、患者の家族の話にずっと付き合ってしまい、外科診察の予定をすっぽかしてしまったエピソード。彼女の適性は精神科や緩和ケアなどであったため、このようなことが起きたのである。
トレードの一貫性のなさについても、同じようなことが言える。
保身を嫌う人が両建てにストレスを感じるなど、その人の性格に合わないトレードは結局うまくいかない。
第4章 能力を磨く戦略
どのように技術を身につけるか
・多様なスキルの同時練習が効果的
・頻繁なフィードバックは、初心者には必要だが、上級者には逆効果
訓練は、何度も繰り返し行うことが重要。
十分な訓練を受けていなければ、ほとんどの人は戦場で尻込みしてしまう。第二次世界大戦のとき、実際に武器を持って戦った連合軍の兵士はわずか15%であった。
第5章 単なる能力からプロの技術へ
損失限度額ギリギリまで追い込まれていても、プロは自動的にトレードすることができる。
意図的な練習に必要なもの
・集中力
・練習から遊びの要素を取り除く
・効果的な練習のあとには、次の練習に向けて一定時間の休息を取る
第6章 技術・戦術・戦略
第7章 パフォーマンスのダイナミクス
一般人向けの護身術のクラスでは、実践的な模擬練習を行うと動けなくなる生徒が多い。「人から襲われたときに何をどうすべきか」という準備をしていないと、情報が多すぎて麻痺してしまうのだ。
事前にプランを準備しておくことで、値動きがゆっくりしたものに感じられるだろう。
目標の設定について
「もっと自信をもってトレードをしよう」「今年は利益を上げよう」といった目標は効果的ではない。具体性があり、計測できるものが望ましい。
第9章 パフォーマンスを向上させるための行動療法
ロスカットラインに届かないうちにポジションを決済してしまうなど、回避的否行動には暴露療法が有効かもしれない。
その人が避けたいと思うストレス状況にさらされた状態で、正しい行動を行うことで段階的にストレスに耐性を作ることができる。
具体的なヒント
ラリー・コナーズ氏のアドバイスより。
マーケットで成功するには、まず自分のエッジを見つけ、それをトレーディングのチャンスに活かすこと。
1960〜1970年代と、この本が出版された2006年を比べると、二日続けてトレンドが続いた日数は減っている。
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