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朝から「チクテー」!!

 先日のバクテーのスープの残りに、手元にあった骨付き手羽元チキンを投入しました。スープが薄くなった様相なので、ニンニク、八角、シナモン、クローブ、カルダモンを追加。うん、十分に漢方が復帰しました。クローブもかなり漢方香が高いですね。

しっかりと野菜も!

 豚肉を使ったバクテーに対し、鶏肉(チキン)を使ったチクテー(鶏骨茶)。Chi Kut Teh.
 マレーシアでは周知の通りイスラム教が国教であり、多数派を占めるマレー人はバクテーを食べられません。そこに配慮した鶏骨茶です。日本でも食べられる店は複数あります。東京では例;
・マレーアジアンクイジーン(渋谷)
・ラサマレーシア(銀座)
 どちらもハラール(イスラムでの合法)の店です。

 ちなみに、家で使った鶏肉は、手羽元で要するに安価な部位であるのですが💦、そもそも原点といたしましては、肉体労働の人たちのエネルギー源として、肉を取り出しても骨に残った、安価な部位を使った料理、ということですので(シンガポールのフィッシュヘッドカレーと類似ですね)、骨のエキスを安価に絞り出すのは正しいと思うのですよ!

 かような経緯となるチクテーです。マレーシア、シンガポールでのバクテー愛は半端ないところを承知しているのですが、そもそもがマレーシア、シンガポール共多民族国家で、複数の民族が共生している美しさは稀有なものだと思います。その共生の象徴の一つともいえる!チクテー。ぜひもっと広まってくると、私は余計なおせっかいで嬉しいといいたくなってしまいます。ネットで探してもバクテーの店はいくらでも出てくるのですが、チクテーは未だ探せていません・・・

 さて、本稿のもう一つのテーマは「朝から」です。
 えっ、バクテーを朝から!?
 正直私も普段がパン食であることから、朝から重い肉を食べるのはあまり想像もしていませんでした。しかし、マレーシアではバクテーが朝食べられるのはよくあるようなのです。そもそも発端が「肉体労働のエネルギー源」ということから朝からバクテーで気合を入れて仕事に取り掛かるのは理に適うし、マレーシアでは律義にその伝統が守られている、ということでしょうか。
 しかし、シンガポールでは・・
 私がFace Book でそこにかかわる投稿をしたときに、複数から「とんでもない!」ダメ出しをされたのです。実際、潮州式の「白バク」の店はどこもそこも朝から営業しているところはありません。しかし、シンガポールでも朝から営業しているバクテーの店はあります。それは「南京街肉骨茶」チャイナタウンのMAXWELL FOOD CENTRE. シンガポールでは数少ない福建バクテー(黒バク)の店です。さあ、その店に行くお客さんは、やっぱり福建出身の人が多いのでしょうか??店にはぜひ行ってみたいのですが、さすがにお客さんにそれだけのためのインタビューはできないですね。YouTubeでの多少の動画はあります。せめて店の経営者さんと会話できるといいのですが。
 それでは何故シンガポールでは「朝バク」が一般には受け入れられないのでしょう。自分が朝から肉を食べる習慣にないのは置いておいてしまうのですが・・
 これって、「健康志向」の一つなのでしょうか?
 シンガポール=白バクで胡椒の強い風味&午後からバク。
 マレーシア=黒バクで漢方の強い風味&朝からバク。
 ここに関連があるのか否か?!
 9月のシンガポールとマレーシア旅での課題の一つにしたいと思います。

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