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シンガポールのカヤトースト文化はやっぱりヤクンが牽引

 丸の内のヤクンカヤトーストでモーニングセットのカヤトースト+KOPI(¥800)をいただきながら、改めて考えています。
「やっぱりシンガポールのカヤトースト文化は、ヤクンカヤトーストが牽引!」

 「伝統vs革新」でシンガポールのカヤトースト店を見たときに、大きく3グループに分けられます。
①伝統
②中間帯
③革新

 ①は文字通りに伝統そのもので、個人店主体になります。たくさんの店があって今回の短い旅では困るのですが、下記2店にはぜひとも行ってみたいです。
・Heap Seng Leong (宿から近い。バターコーヒー!が有名で、ホーチミンのエッグコーヒーと対比してみたい)
・Tong Ah Eating House (ロブスタとアラビカをブレンドしているようで、興味深く、ぜひ話を聞いてみたい)

②は、「大手3チェーン店」と呼ばれるところです。(伝統のグループに入れるものかもしれませんが、あえてわけました)
・YA KUNG KAYA TOAST(1944年創業)(120店舗)
・KILLINEY KOPITIAM (1919年創業)(40店舗以上)
・TOAST BOX (2005年創業)(70店舗以上)

 それぞれが個性を持ち、人気高いようなのですが、まず、規模と歴史から、このグループがシンガポールで一番総量でのカヤトースト文化を作り上げているのは間違いないと思います。そしてその中でもヤクンが規模が大きく、その歴史の開示も最も積極的であることから、今回の旅では②グループ及びヤクンを中心に、シンガポールのカヤトーストにつき、歴史と今後の展開を深堀してきたいと思います。

 ちなみに③グループは次回に送ろうと思います。まずは下記を参照させていただいています。


 一般に、伝統VS革新の観点でものごとをみたときに、それぞれがそれぞれで固まったままであるのは面白くないように思います。お互いで相互の刺激があって、変化をも生み出す状況があれば、社会の健全な活性化に繋がるように思います。そんな役割を担うのが②グループだと思うのです。中でもヤクン。
 例えば、私自身はいつもKOPIを飲むときに思うのですが、練乳を入れて甘くするのは、これはありだと思うのですが、ブラックで飲むと、ロブスタ特有のだと思うのですが、苦みが出すぎて正直おいしいと思えないことが多い。そして、ブラックは本来のコーヒーのおいしさをしっかりと追求したSpeciality Coffee で飲みたい(例えばグループ③)と改めて思います。
 すなわち、伝統を尊重しながら、革新の刺激を取り込むために、練乳を入れた従来のKOPIと、Specialty Coffee の二本のメニューにしていくのはどうかと思うのです。例えば、TOAST BOX では、伝統的な焙煎と現代的な焙煎の双方を取り込んでいる、といいます。これなども類似の一例だと思うのです。

 ともあれ超先端を行く高度なシンガポールでの朝食の定番であるカヤトースト。歴史を押さえた上で、今後の変革を見ていくのはとても私たちの刺激にもなっていくものだと思います。楽しみです。


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