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パラタvsロティチャナイvsロティプラタ

 南インドのTIFFIN(軽食)の第二弾は、パラタ(パロタ)です。
 インドに何種類もあるパンの一つで、無発酵、何層にも分かれた、パイに似たパリっと(かつ、もちっと)した食感の、特に朝食としてよく食べられているメニューです。カレーに付けて食べると更においしいです。

 この種の薄手のパンは世界に幅広くあり、あまり広げると収拾が付かなくなるので、まずは、南インドーマレーシアーシンガポールのトライアングルで行きます。
 南インド=パラタ(パロタ)
 マレーシア=ロティ・チャナイ
 シンガポール=ロティ・プラタ
 呼び名の変遷については、もう少し調べておきたいのですが、基本的にはほぼ同じような内容なのでしょう。一番のポイントは、極限まで薄く伸ばして伸ばす職人技! その伸ばした生地を折りたたんで層を作る、その折りたたみ方に「地域特性」が生まれたようです。この職人技は、とても家庭に持ち込めるものではないので、勢い外食がほぼ中心となる料理の一つですね。
 作り方は明らかにビデオがわかりやすいので、下記に一つ紹介させていただきます。

 日本でもインド料理の店では何件かパラタは食べられます。多くの店ではそれぞれ手作りの独自性を出されていると思います。
 下記は、幡ヶ谷の高名な「タンジャイミールス」。パラタはどうしてもランチメニューにはし辛い料理で、ディナーで食べるか、ランチタイムでも受け付ける店もあるのですが、ともあれ残念ながら一般的にはそんなに気軽に食べられないのかもしれません。しかしここタンジャイミールスでは、ランチセットの米かパンの選択に、パラタ(この店ではポロッタと表記)が選べるのです!これはありがたい!!

ランチカレー2種@¥1,100

 さてさて、外食で様々、それでも食べられるのはありがたいのですが、やっぱり自分でも作ってみたくなります。さすがに薄く薄くの職人技を身に付けるのは無理なので、これも確かに便利な「冷凍もの」を調達しました。インド食材店であれば複数取り扱いはあります(YouTube等々では業務スーパーでの冷凍品の紹介がたくさんあります。業務スーパー恐るべし)。
 下記は、AMBIKAさん@¥284.

 自分でフライパンで作ってみると、残念ながら同じようにパリッとはできませんでした。これも技術なのでしょう。修練修練。でもカレーに付けて食べて十分おいしいのですが。

 ビデオにもありますように、最後に中心に向けてグシャッと軽く潰すようですが、これは熱くてできなかった💦。そういえば、タンジャイミールスでも、グシャッのパフォーマンスはなかったようです。要研究。

 それでは、インド料理以外の、マレーシア料理店、シンガポール料理店ではどうでしょうか? 

 例えばマレーシア料理では芝公園のペナンレストラン。ランチタイムでしたが、前にいたお客さんがロティチャナイを頼んでいたので、「じゃあ自分も!」と言ったら作ってくれました。でも、薄く薄くのパフォーマンスは見られませんでした。インド料理店でなければここは難しいかもしれませんね。

 9月10月の旅行では、ロティチャナイ・ロティプラタ、パフォーマンスをしっかり楽しむことができればいいのですが、でも、所詮は短時間ですし、「地域特性」の深いところまでは至らないかもしれません・・




 
 

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