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WHAT TO DO (EAT) IN MELAKA ?

 「マラッカで何をしたいか?」
 25年前なら「夕陽を見たい」って言ったかもしれません。ああ恥ずかしい。思い切り「深夜特急」にかぶれていました・・・(実は残滓も少々あって、さすがにサラリーマン時代はバックパッカー的な旅はできなかったのですが、サラリーマンを終了した昨年に、待ちきれないかのように早速LCCとホステルを核とした東南アジア安旅に出てしまったんですね)。
 それでも、いくら安旅であっても、「食」を楽しむことを重視するところでは、深夜特急とは方向が変わったのかもしれません。


1.マラッカ


 さて、マラッカです。
 前稿で、マラッカでの関心事項の筆頭に挙げたのは「ニョニャクエ」でした。「プラナカン」の、妖麗で込み入った世界を最も象徴的に表現している作品だと思います。各種ガイドブックには中心街からは離れたところに有名な店が(いかにも!)あるそうです。時間の都合で多くは回れないかもしれませんが、できるだけ堪能してきたいと思います。

 しかししかし、やっぱりプラナカン(15世紀以降とかに中国から移ってきた中国人男性と現地(マレーシア)の女性との間に生まれた子孫)の文化は正直難しいです。簡単には全貌を掴めさせない。特に食文化。その中でも比較的身近に感じられるのが「ラクサ」です。ラクサは日本でもそこそこ認知が進んでいます。

2.ニョニャラクサとアッサムラクサ


マラッカのラクサといえば「ニョニャラクサ」

マレーシアごはんの会さんから写真いただきました
https://malaysianfood.org/guide-nyonyalaksa/

 濃厚なココナッツミルク味が特徴です。しかししっかりと辛味も入れられて、そこでのバランスが絶妙な一品です。

 さて、しかしながら、ラクサと言えば私はまずは「アッサムラクサ」なのです。タマリンドを利かせた酸っぱさが強いスープ。

「ペナンレストラン」芝公園

 別料理と言えるほど全然違いますよね。
 マラッカ=ココナッツミルク濃厚な風味
 ペナン=アッサムの酸っぱい風味
 こんな対比が極めて明確な料理なのです。(マレーシア各地での「ご当地味」が明確に存在している非常にユニークな料理です)

3.マラッカVSペナン


 マラッカもペナンも、同じプラナカンの文化が色濃い地で、更に、2008年に共に手を携えてユネスコの世界文化遺産に仲間入りしたことから、かなり「兄弟関係」にあるように感じられます(歴史的にはマラッカが先行していることからも「兄」なのでしょうか)。マラッカVSペナンは対比での紹介がしやすいようです。書籍等でも様々見られます。実際に自分で見てみて、どんな対比ができるか、楽しみです。
 上記のココナッツミルクVSタマリンドアッサムで、明確にマラッカとペナンが特徴付けられればわかりやすいのですが、そんなに単純でもないようです。
 カレーを見てみましょう。マラッカで有名なのが「ニョニャカレー」。大好きなココナッツミルク濃厚なカレーです。そこで、ペナンでは同じようにアッサム風味のカレーが特徴なのか、というとそうでもなくて、カレーではなくスープなのですが「アッサムペダス」というのがマラッカ名産です!
 これはおもしろい! どこかに「背景」が隠されているのか、もしくは表に出ているのか? いずれにしても「特徴」って、必ず「理由」が伴うものなので、その理由を奥に控えさせて、店でいろんなことを聞けると、私の旅は楽しさが増します。そしてどこかに潜んでいる「物語」。探し当ててみたいのです。


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