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MY LIBERICA COFFEEと DRELLAの融合

 マレーシアの珍しいリベリカ種からできるコーヒーが代官山のカフェDRELLAで飲める!という話を聞いて訪問したものの、生憎の品切れで少々待たせてもらうことになった話を前稿で触れました。

 今回はその第二弾です。

 伝統的歴史的にマレーシアのような暑い地では、甘い飲み物が好まれる習慣が強くあります。コンデンスミルクたっぷりと入れて。しかも高品質なアラビカ種でもなく、一般で「量産」と言われるロブスタ種でもなく、世界でも稀な「リベリカ種」が採れるマレーシアで、そのリベリカ種を使って、重く深い伝統を打ち破る強い決意を込めて、唯一と言えるスペシャリティーコーヒーを作り上げたMY LIBERIKA COFFEE。それだけでも「物語」が生まれる要素がプンプンと漂ってきます。
 更に、そのMY LIBERICA のCEO、JASON LIEW氏と、代官山で高感度のギャラリーを展開するDRELLAのCMO、LEON SHEN LIM 氏がコラボして、DRELLA でカフェを作った。その思いは「マレーシアの文化を日本に紹介していきたい!」。その高次元での結合。これはもっともっと「物語」が生まれていくのは間違いありません。
 その一つが、前稿でも触れた「ゴッホの絵をモチーフにしたインスピレーションから生まれた「THE STARRY NIGHT」です。ゴッホの精神的に酷く病んだ世界と、それでも明るく次の日を迎えたい温かさが融合されて、一枚の絵に凝縮されたSTARRY NIGHT。それを柏谷哲氏が、ケニア種の強いインパクトとエチオピア種の柔らかさを絶妙にブレンドさせ、余韻の残る作品に仕立て上げている(マレーシア種とは別になりますが・・)。(普段シングルオリジンに慣れているとブレンドの奥深さに強い刺激も受けます)

 そんな、様々な「融合」から生まれるいくつかの「物語」を、ぜひMY LIBERICAの拠点、ジョホールバルからも探ってきてみたい。CAFE, ROSTERY, FARM と3つある拠点のうち、FARMは距離的時間的制約から難しいかもしれませんが、さしあたってはROSTERYと CAFE。

 日本でも有数のハイセンスな、インスピレーションに溢れた街、代官山で、これからどんな物語が生まれていくか。非常に楽しみです。

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