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マレーシア料理の「クエ」の深遠な世界に浸る

 3月6日から9日まで、港区御成門の日本アセアンセンターで、古川音さんの「マレーシアごはん紀行展」が開催されています。
 そして3月8日には、「マレーシアの伝統菓子」と題されたトークイベントがありました。

 マレーシアの「クエ」(お菓子)。
 お酒に弱いものとして甘いものは嫌いではないものの、昭和の年寄りで、今風のカフェスイーツには(保護者がいない限り!)近寄れません。
 
 しかしながら、荻窪の「馬来風光美食」でクエに衝撃的に出会い、いきなり虜になったところで、今回の「マレーシアの伝統菓子」の系統的なご説明で、更に深まったわけです。

 マレーシアの「クエ」(お菓子)。
 そもそも、甘いものが主体ながら、しょっぱい!ものもあるし、お米餅米が原材料のものから小麦のものまで幅広く、食べ方も、食後のデザートから食間の腹持ち的なつなぎ、朝食としてまで、非常にバラエティーに富んでいます。 

 私などはどうしても「デザート」としての認識になっていて、ヨーロッパのコースメニューの最後を飾る「〆」、もしくは、食間のティータイムにおしゃれに?嗜むもの、だったのですが、更に「軽い食事」的な位置づけにもなるんですね!
 背景としては、
① ムスリムの一日五回のお祈りでの食事の時間合わせ(軽い食事にせざるを得ないケースが多い)
② 暑い気候で軽い食事になってしまうことが多く、腹持ち的な繋ぎが必要。

 なるほど!
 クエはかなり食事のサイクルの中にも組み込まれている、ということですね!これはマレーシアの「食事文化」として確固とした位置づけになっていることがよくわかりました。
 マレーシアは典型的な多民族国家です。宗教的な制約も食事にはあって、豚肉、アルコール等が摂れないマレー系(ハラル)と、基本自由な中華系とで別れてしまうところもありますが、クエは不要なので、多民族での成約もなくて幅広いところもおもしろいです。

 しかし、それでも、洋風にも慣れさせられている?ものは、食後の〆、ティータイム、双方に、「おいしいコーヒー」を合わせたいと、いつまでも思っています。「クエ・コーヒー連合」でも結成しようかしら?!


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