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金継ルーム・ショー



なんだか分かりますか?



そうですね。わたしの部屋の壁紙です。
白くて怖いですね。圧力を感じます。




対するこちらはわたしのスマホ。
長い間使っており、割れ方にもどことなく安心感を感じますね。

指にヒビがひっかかることもよくあります。



まるで金継ぎのようですね。

こんなふうになればいいのに。



まあそんなうまい話はありません。今日も労働に励みましょう。ほんとうに嫌でしかたがないですね。



今日はとくに酷かったなあ。人間なんですよね?と聞きたくなるようなひとが山ほどいる。時給4倍にならないかな。


しかたないですね。あーあ。かわりばえもしない部屋に今日も帰るだなんて。


あれ?



これ




部屋が金継ぎにされた!?



これはもう


夢を、叶えちゃいました。



ということでこの金を売り、わたしは一足先に上がらせていただきます。



またね。


矢留

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