痛々しいんだけど

肺炎になって以降、食事量が面白いくらい減った。つい先日、とうとう献血できないくらいの数字になった。

私の人生、食べることが好きな方だったので、そんな数字を見ることは生まれて初めて…。以前薬の影響で体重が減ったときよりも落ちるとは、ちょっと思っていなかった。そしてこんな数字は、モデルさんとかそういう人しかならないと思っていた。

が。心身の調子を崩して食欲に影響が出るタイプの人間になると、わりとあっさりそうなるんだなと思い知らされた。

華奢な人からすれば普通のことなのだろうが、浴槽に当たる骨が痛かったり、横向きに寝ると骨盤がマットレスに当たるのを如実に感じたり。あと持っている洋服のサイズがことごとく合わなくなったので、ワンピースはサイズが合わないとゆったり着る、という感じではなく、ただサイズが合わない服を着たちぐはぐさが出るだけなんだな、とか思ったり。

実妹からはあばらが浮いて怖いと言われたので、なんなら骨盤も出てるよ、と言ったら骨盤を掴まれ、これは流石に良くない、プレッシャーをかけるわけじゃないけれどちゃんと食べないと…と言われた。

そうは言われても。まず食べたいものがわからないのだ。外食が何より困る。固形物はあとから胃が痛くなったり、気持ち悪くなるので、そのあと行ったスシローでは茶碗蒸しとか味噌汁とかガリ、わらび餅を少し、あとはシャリの小さいやつを二皿食べてギブ。銚子丸とかだと、シャリ無しができるからいいんだけど。シャリだけ残すような真似はしたくないので、そんな感じだった。

これ、何をどうしたら食べる気になるのだろう。カウンセリングでも話したりするが、1日に何度も体重計に乗って生活に支障をきたすとかそういうことでなければ、いわゆる摂食障害にはならないらしい。

単に食べることから解脱しただけなんだろうか。まあ、今のところそんなに困ってないからいいか。食べなきゃ、と思うとそれはそれで辛くなるから、半ば諦めのような気持ちで過ごしている。

嘔吐恐怖症でもあるので、たぶん摂食障害みたいなほうには転がらないだろう。食べれるものはなんだろう、どこまでなら気持ち悪くならないだろう、そんなことを考える食事ってホントに苦痛だ。

こんなにも食べることに悩む日が人生で来るなんて思ってもみなかった。痩せたいな〜なんて思いながら、食べたいものがあれこれ思いつく日々が、いちばん幸せだったのかもしれない。

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