そういえば水曜日は


「かくしごと」も見てきた。忘れていたけれど、水曜日は映画の日にしてる映画館が多いよね。レイトショーの料金より安かった。お客さんも「あんのこと」のときよりは多かったかな。

内容はネタバレになるから置いておくとして、見たあとに考えたことは、実の親の介護をするということや、母であるということ、子を喪失するということはどういうことであるのか。またこれは「あんのこと」にも共通するけれども、被虐待家庭にいる子どもたちを地獄から救う術は、現在の日本においては「かくしごと」のクライマックスのように振り切ったことをしないと、ありえないのかということ。

あとは、羊文学の「tears」が、なんだか自分の子どもへのメッセージみたいで、エンドロールを見ながらじんわりしてしまった。

認知症の父を演じていた俳優さんの演技が本当にすごくて、いやもちろん主役の杏さんもすごいのだけれど、介護認定の制度的な厄介さとか肌感持って知らないであろう自治体のお偉いさんとかに見てほしい。断片的にしか描かれていないし、ハッキリと明言しているわけでもない。たぶんこの映画の主に訴えたいことからは外れることだと思うけれども、人がボケていくということ、それによって家族がどう揺れるのかということ、想像力をもってほしいなと思ったりした。

映画としては「あんのこと」より個人的に好きだなと思った。ちゃんとタイトルの「かくしごと」が登場人物それぞれにあって、それをしっかり回収しているのもすごい。見ようによってはとっちらかっているというレビューもあったけど、わたしはいい映画だなと思った。あとロケ地であろう、田舎の山中の空気感も好き。ああいう空気を吸いに、夏はどっかに行きたいなぁ。。。

さて次は「異国日記」。こちらは原作の漫画を読んでいるので、そのうえでどんな作品になっているのか楽しみだな。

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