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アラフォーの仲間入り

ひとつ、歳をとった。これでアラフォーの仲間入りを果たしたことになる。まだ学生だった頃は35歳というとまあまあ人生も形が決まっていて、なんとなく生きてるんだろうなとぼんやり思っていた。相続するものを相続して暮らしてるんだろうな、と。

しかし、結婚して子どもが2人いる未来はあまり想像していなかった。ましてそれなりに幸せな結婚生活になっているとは。結婚するときにこの人となら一緒に生きていけそうかな、ともちろん思ったが、心の何処かで、両親がうまくいかない家庭で育ったから自分もいつか離婚するのかもな、とも思った。

別に離婚すること自体は悪いことではないので、そうなったらそうなったかな、と新婚当時から割と冷めていたのかもしれない。

ところが結婚7周年を迎える今年、花を買ってくることなんて想像していなかった夫が自主的に花を買ってきて子どもとお祝いしてくれた。もうこの年になると、自分のことより家族のことが優先になるのが当たり前で、自分の誕生日の優先度など、自分の中では最底辺だったのでびっくりした。

お花は花屋の店員さんと選んでくれたらしい。桜やバラがまとめられた、なんだか春を運んできてくれそうな花束だった。わたしには少しきれいすぎる気もするが、この花みたいに生きていかなくちゃいけないような気持ちにもなった。前向きに生きることにしたわけではなく、死ぬその時に、この花束のことを思い出せる生き方がしたいなと。

もう少しで、春も来るだろう。そうしたら、家族で桜でも眺めに行こうと思う。そういった光景が子どもたちの思い出にもなっていけばいい。

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