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愛おしいものたちについて 8

この連載も8回目になってそろそろ書くことがなくなってきた。意外と好きなものってないなー。キリのいいところで10回で終わりとする。好きなものが増えたら再開することもあるかも。ゆるっとやっていきたいので。

今日はコーヒーの話をする。『コーヒー&シガレッツ』って映画のタイトルにもなるくらい、コーヒーと煙草の相性は抜群だ。昨今の禁煙ブームで完全禁煙の飲食店が急増する中、コーヒーチェーン店の分煙というシステムは、コーヒーと煙草と会話を楽しみたい私たちみたいな客層には有り難い。そういえば昨年の夏、友人と映画を観るために名古屋駅周辺へ行ったら、今時珍しく全席喫煙OKの店があった。我ら愛知県民が愛するコメダ珈琲店だ。分煙でも構わないんだけど、全席喫煙OKというのは解放感が違う。アイスコーヒーも美味しかった。

そんな私が普段好んで飲んでいるのは、インスタントコーヒーだ。ドリップコーヒーは短気な私には向いていない。いつもスティックタイプのネスカフェ・ゴールドブレンドにネスカフェ・クラシックブレンドをスプーン一杯、マグカップにたっぷりの湯を注ぐ。それを一日に二、三杯、吸い殻入れと煙草とライター、パソコンの傍に置いて少しずつ飲んでいる。私は猫舌なので冷めても全く問題はない。

ひとりきりで広大なネットの海を漂いながら、時にはこうして文章を綴りながら、コーヒーを飲み、煙草を吸う。心が落ち着く時間だ。たまに紅茶を飲むこともあるんだけど、やっぱり私にはコーヒーが必要だと思った。もう20年ほど毎日の習慣になっているので、コーヒーじゃなきゃだめな身体になっているのだ。

いまもこの文章を書きながら、私は煙草を吸ってコーヒーを飲んでいる。甘くてほろ苦い、インスタントな味を日常として愛することは、他人にとっては取るに足らないものなのかもしれない。でも私はこういう時間を大切にしたいと思う。

ここまで読んで頂いてありがとうございます。2020年の目標は「サイゼリヤでエスカルゴを食らう」なので、サポートを頂けるとエスカルゴに一歩近付くことが出来ます。