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マグネットの水トラブル業者に依頼したらこうなった【続報あり】

ある日の晩、トイレにうんこが詰まって流れなくなった。ゴボゴボと音を立てて便器からあふれ出そうになる汚水と溶けかけたトイレットペーパー。まさに地獄絵図である。

年に数回、トイレの詰まりがあってそのたびに家族がキュポキュポするやつで対処していたんだけど、どうにも様子がおかしいということで、冷蔵庫に貼ってあったマグネットの水トラブル業者に電話してみることにした。

電話したのが20時頃でトイレの詰まりで困っていると伝えたところ、受付のひとに折り返し電話すると言われて「20時30分から21時30分には伺います」とのこと。

この時点ではまだ単なる詰まりだと思っていた。

21時頃に水トラブル業者がやって来た。トイレの様子を見て、ポンプで詰まりを取ると言って車に戻るも、ポンプが故障していて使えない、ヘルプで別のひとを呼んだという。この段階で長引くのではないかとちょっと嫌な予感がする。

22時頃になってもヘルプのひとは来ず、業者が家にあったキュポキュポでどうにかならないかと対処を始めた。無理だった。どうにもえぐい詰まり具合のため、便器を取り外して排管の状態を見るという。便器の中にたまっている汚水を灯油ポンプで吸い出して捨てるのにバケツが必要だと言われたけど、なかったので不要な洗面器でなんとか代用してもらう。

便器を取り外してみて、業者が「あぁー、リフォームしましたよね」と言った。我が家は築30年以上の一戸建てで、15年ほど前に水回りを中心にリフォーム工事をしている。その際、トイレの設置方法が悪く、排水管が通常の半分程度の太さしか確保されていないため、詰まりの原因となっていたのだ。

「便器のパッキンも劣化していて、古いタイプで交換部品がないので、便器ごとの取り換えになりますね」

「床に穴を開けて排水管のほうも工事が必要です」

23時頃、ヘルプのひとがポンプを持って到着。ひとまず取り外した便器を排水管の上に乗せて、バケツで水を流して利用するという方法でしのぐため、便器そのものの中の詰まりを取ろうと業者が頑張り始める。その間、家族が夜中までやっている大型スーパーまでバケツを買いに行ってくれた。

23時半すぎ頃、やっと詰まりが取れて「工事については明日の朝9時に上司を連れてきます」と言って業者は帰っていった。

これまでの過程で疲労困憊、費用への不安で死にたくなる。しかしそうも言ってられないので、私も1時頃に就寝。

翌日9時に前夜お世話になった業者のひとが上司を連れてきた。トイレの状態を見て見積書を作成してくれて、明日の9時から工事を始めるという。それまでバケツではちょっと困るけど、まぁしょうがない。

更に翌日9時ちょっと前、施工を請け負う職人が到着。「えっ、一人でやるの?」と思ったけど、何人も来てバタバタするよりはいい。立ち会って工事の過程をよく分からないなりに見守る。

11時半頃、作業が終了した。新しい便器は座って用を足すと、立ち上がった後に自動で水が流れる。めっちゃ快適。

新しい便器が16万円弱、施工費用諸々と合わせると消費税込みで27万5千円。古い便器を処分してもらったり、排水管の工事をして新しく床を張り直したので妥当な範囲かな。銀行振込なので大きい金額を手渡ししないで済んだのは助かった。

リアルタイムではTwitterで「マグネットの業者に頼んだ」と言ったら「水道業者は不当な高額請求がめちゃくちゃ多い。自治体で紹介してくれるところや地元の地味な水道業者のほうが良心的な価格」と言われたけど、どうせ必要な工事だったのであからさまなぼったくりじゃなかったらいいかーと思っている。

【続報】

工事の翌朝、トイレが詰まった。業者に電話したところ、受付のひとに折り返し電話すると言われて「ほかのお客様のご予約の都合で11時から15時の間に伺います」とのこと。

保証期間が一年と聞いていたけど、それは施工に対するもので、こうも頻繁にトイレが詰まっていてはたまったもんじゃない。死にたくなる。

11時ちょっと前に業者がやって来た。ポンプで対処してあっさり詰まりは解消。しかし頻繁な詰まりに業者もおかしいと思ったらしく、外にある下水のマスを見てみるという。

前述の通り、我が家はリフォーム工事をしたため、目当ての下水のマスを見つけることは出来ず、庭にあるマンホールを開けてトイレの水を流して様子を確認した。

「土中にある排水管が詰まりの原因になっている可能性が高いです」

「排水管自体がすごく古いので、思い切って工事をするか、高圧洗浄機で対処するということになりますね」

そのお値段、排水管工事は約30万円、高圧洗浄機は約10万円。トイレの改修工事でなけなしのお金をかき集めたので、もちろんそんな出費は出来ない。死にたくなる。

皆さんはリフォーム工事する際には、水道局などの自治体に相談して、市町村指定の実績のある業者に依頼しよう。

ここまで読んで頂いてありがとうございます。2020年の目標は「サイゼリヤでエスカルゴを食らう」なので、サポートを頂けるとエスカルゴに一歩近付くことが出来ます。