見出し画像

#8 シンバルをリペアしてみた

まずは懺悔から……。

嘘をつきました

#6 理想のセッティング🤤 より

先日、このセッティングにしてから初めて割れました。一度に3枚も😭

キャパオーバーしてケース(TZ3016)に無理やり詰め込んで運搬していたとか、
機材車で上に竿を載せて負荷がかかったとか、
そもそも寿命が来たとか、
色々言い訳はありますが、本厄ということにまとめておきます。

少なくとも雑に叩いているということは絶対にない!!!

割れたシンバル紹介

MEINL Mb20シリーズ Rock China 18"

今では廃盤となってしまった、メタル・ラウドロック向けのシリーズ。
肉厚で重量があり、生音もデカい。
耐久性も高い(割れちゃったけど)。
Byzance TraditionalやBrilliantシリーズのヘビーウエイトモデルに代替&集約されたようだが、復刻が望まれる。

Zildjian FXシリーズ Oriental Trash Splash 11"

エフェクトシンバル界の一大勢力である、ジルジャンのオリエンタル。
特にチャイナシンバルの音色に定評があり、ジャンルを問わず愛用者が多い。
とりあえずオリエンタルを選べば大丈夫という、万能調味料のような安心感がある。(最近マキシマムスパイスを買った)

本モデルは11インチとやや大ぶりな口径により音量があり、アンサンブルで埋もれない。
なおかつスプラッシュらしい「パシャン」という瑞々しさも兼ね備えており、非常に優秀。

もちろん、
・瞬間的な爆発&素早い減衰
・銅羅のような異国情緒ある音色(ガムランとか京劇を連想させる)
など、オリエンタルならではの特徴も健在。

MEINL Byzance Vintageシリーズ Trash Crash 16"

Luke Hollandのシグネチャースタックシンバル "Bullet Stack" の片割れ。
これにClassic Custom Trash Splash 12"を重ねたものが1つのパッケージになっている。
反応が良く、高域が立ち、弾丸のように耳に飛び込んでくる。
歯切れが悪く何だかよく聞こえない、というこれまでのスタックシンバルへのイメージを刷新する驚くべき完成度で、これを考案したルークホランドは天才。

……スタックの説明になってしまったが、当然クラッシュ単体として使っても優れたシンバル。
薄く、柔らかく沈み込むような打感の後、ジュワッと何かの汁が滴るようなトラッシュ成分が溢れてくる。
トラッシュ〇〇とは所詮ノイズの乗った荒々しい音のシンバルに過ぎないが、これはキメ細やかで耳当たりが大変良い。

マイネルはとにかく上品で、どこか枯れたサウンド。
なのに古臭さや堅苦しさを感じさせず、カジュアルに使うことができる。

物を大切にするタイプ

新品なんて高くて買う気が起きないし、
そもそもこのチャイナは廃盤で売ってないし、
5~10年使ってきた愛着もある
ので少しでも長く保つよう自分でリペアしてみることにしました。

最近Youtubeでジャンク修理チャンネルをよく観ており、感化されてDIY欲が高まっているというのもあります。

アップされてるやつ全部みた。

とにかくハンダゴテが使いたくて、こないだピックアップを交換しました。(Ibanez RG2228AにLundgren M8を換装)
中学校の技術の授業以来に電子工作みたいなことを行い、楽しかった。
工賃も浮いたし、よかった。

非常に適当な配線
Reverbにて中古で購入
パッシブだけどEMGみたいなコンプ感のある明瞭な音
電池不要というのがなんかいい(ドラマー並感)

リペアとはいっても

ヒビ割れの進行を抑えるために穴を空けるだけです。
ドラムは非常にアナログな楽器なので、不可逆的なトラブルが多く、結局買い替えになってしまうこともしばしば。
シェルが歪むとか、テンションボルトが曲がるとか……。
一度生じた傷が綺麗さっぱり無くなるなんてことはないんだ。
誹謗中傷はやめよう。

今回は以下のサイトを参考にしました。

556(切削油代わり)、ハンドドリル(3mmビット)、Pカッター

使用した工具。

軸ブレ防止・回転速度の点から電動ドリルが推奨されていますが、新品シンバルではなくこれを買ってしまっては本末転倒なので手回しでどうにかしました。
全体重をかければさほど苦労せず穴は空きます。

リペア後に数時間使用したところ結局すぐ新たなヒビが発生(後述)
同上

チャイナに関しては同心円上に長めのヒビが入ってしまったため、
ヒット時の断面の摩擦を考慮し、範囲を丸ごと切り抜くような加工にチャレンジしました。

予めヒビを囲って楕円状にマーキングしたのち、
ヒビの両端に穴を空け、Pカッターで円周上を何度もガリガリやって筋彫りに。
途中まで削れたものの完全には切断できず、もう一度ハンドドリルしたところ、穴が空く衝撃ついでにパキッと折れました。
おそらく順序を逆にすべきでしょう。

ライブ出番30秒前にステージ上で割れを発見しショックで集中できなかった
筋彫り部分が切れなかったため数度穴空けした痕跡が見られる

やっぱダメかも

スプラッシュとトラッシュの画像にある通り、リペア後に少し使ってみたところ新しいヒビが生まれてしまいました。

チャイナにも同じく新しいヒビが
雑な穴空けにも原因があるだろう

……シンバルメーカー・販売代理店各位
エンドースのお話お待ちしております😃

いいなと思ったら応援しよう!