マガジンのカバー画像

23春季リーグ戦

37
札幌学生野球連盟一部リーグ<札六>春季リーグ戦の展望など。
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

23春季リーグ戦棚卸_誌面版

高校野球は南北大会、都市対抗野球も開幕と耳目が向かう先に全く困らない季節に棚卸(と同時に秋への展望も始まる)となるのが札六。なかなか気も漫ろですが、これをしないことにはすっきりしません。ということでコツコツと進めていきます。今年は例年より少々遅い時期の棚卸になっており、これを書いているのは7月13日、ゆっくり急ぎます。 * ところで、あらためて「棚卸」を辞書に当たると『人や物の欠点を一つ一つ数えあげて、言い立てること』と驚くべき文章が並んでいました。観測者の視点は勿論真逆で

23春季リーグ戦棚卸_星槎道都大学(更新中)

◇戦績一覧 大きな上振れもなかったが、下振れすることもなく秋春連覇を引き寄せる。19年以来4年ぶりの春奪還。一節に2敗を喫したが以降6連勝とその19年春と同じ星の刻みを辿る。10戦目の学園をTBサヨナラで振り切るという 最もわかりやすい見せ場を作って優勝を決めた。

23春季リーグ戦棚卸_東海大学札幌キャンパス(更新中)

◇戦績一覧特定の見せ場を挙げることが難しく、むしろ相手の見せ場~大谷へ白星献上、粘る北大~に一役買って出る格好に。実力と結果がすれ違ったまま10試合が終わってしまった印象。東海が本来引き受けるべき役回り、それを秋には取り戻してくれることを期待。 * 戦績とは別に登坂の充実ぶりは印象に残った。 * 全国へ進んだときの対応力では現時点では東海が最も秀でているのではないかという根拠のない仮説を持っている。けれども札六を勝ち抜けない。何かの(本来持っている力と結果の)ミスマッチが起き

23春季リーグ戦棚卸_札幌大学(更新中)

◇戦績一覧見せ場は道都に土をつけた3戦目そして8戦終了時で優勝の可能性を残していた点。防御率・打率が共にリーグ5位ながら、順位としては3位に食い込み善戦以上であったとまずは評価。「ミスマッチを起こさなかったか」という視点からも致命的な乱れはなかった。一方、もう一段階突き抜けられたのではという期待も抱いてしまう。下振れもない代わりに上振れもない。話が少しだけ飛躍するけど、北海道のチームが全国大会へ出たときの試合ぶりにどこか通じる何かを感じてしまうのは僕だけだろうか。ソフトな爪痕

23春季リーグ戦棚卸_北海学園大学(更新中)

◇戦績一覧 見せ場は二節2戦目からの3連勝。そして最終道都戦は春延命の役割を預かるも、逆に道都に最大の見せ場を作られてしまう。シーズン通して、決定的にどこかで躓いたというよりは、燻り続けたまま春が終わってしまった印象が強い。これが必要な遠回りであったか?それが秋に問われることになる。 ◇振り返り雨天順延が運んできた札幌ダービー開幕は黒星スタート。続く東海戦は勝利目前に追い付かれて延長戦へ突入の末、延長11回に勝ち越して一勝目。競り勝った勢いで三戦目以降に注目が集まる。ところ

23春季リーグ戦棚卸_北海道大学(更新中)

◇戦績一覧 見せ場は一節3戦目の学園戦逆転勝利、続く4戦目の東海戦、9回裏に2点差追い付いてのTB持ち込み(結果敗戦)。この2試合で「終盤巧者」らしい粘りは見せたが、「二節巧者」らしさはこの春は影を潜めた(二節は1勝のみ)。幾つかの悔やまれる守備の綻びが幾つかの「たられば」を春の置き土産のように残した。僅差拮抗から試合終盤の抜け出しで勝ち越す、これが基本的な作戦のチームだと思うし、それが持ち味の筈なのだが、今春は守りの乱れで相手の抜け出しを加担してしまった印象が否めない。また

23春季リーグ戦棚卸_札幌大谷大学(更新中)

◇二度目の東海越え まずは記憶しておきたいのが、一部昇格後二度目となる東海越え。過去一度あったそれは、優勝決定後の勝利。その前回勝利との違いは二節開幕戦(5月16日)という優勝の行方が定まらない中での勝利であったという点。この今回の勝利は、伊藤の2試合連続完投、そして連続完投2試合目となるこの東海戦は完封によるものと、大黒柱左腕によってもたらされた。伊藤の快投を記憶しておきたい(5安打完封)。打の殊勲者は、この日4番に入った石鳥。この試合を単独で取り出したときに記憶すべきあら