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自治会について 1

物は必要とされないと存在しないが、人は必要とされなくても存在できる。有難いことだ。

自治会の存在意義について問われる話が多い。それについての話は
https://note.com/heatrscape/n/na54860abfedc
に書かれているのでご参考に

どうしても世間一般の時流に乗っていくことができないと悟る時、自分の老いが始まったことに気がつくのであり、それは外から内へひきこもることを表す。独り倦(う)みがちに空想の日を送ることが多くなっていた。面白いことを面白いと感じなくなり、見たくもないもの、聞きたくもないものに置かれる事に堪えられない。
これは良くないと思っても、もっと自分から出ていかないといけないと分かっていても、それだけのエネルギーを費やすのが億劫になる。積極的に出るよりも後ろへ下がって隠れている方が楽だと思いがちになってしまう。
本来ならば歳を重ねることで寛容さというものが滲み出てくるべきなのだが、なかなかどうして煩悩の渦の中でしか生きてこなかったせいで狭量さばかりが増していく。歳をとってそれをうまく取り繕うために「厳格」という言葉に置き変えるのが世の常と言えなくもない。
質素という言い方にすれば聞こえはいいが、卑屈と言った方が現実的である。
大体こういう理屈っぽい事ばかり言うこと自体が、そもそも老化が進んでいるということになる。
その道が少し曲がり始めた。

note。ニックネームに自治会長としたのは多少なりともインパクトを求めたためだが、まるっきり嘘というわけではない。愛知県豊橋市、平成30年度の杉山校区自治会長を務めたのは事実だ。
愛知県豊橋市には400余りの町自治会があり、51の校区自治会がある。ちなみに校区とは小学校区のこと。 51校区の中での「杉山校区」の自治会長を一年間務めた。杉山校区には、天津(あまづ)、高(たか)、谷(たに)三嶋(さんしま)、御園(みその)第一、御園第二、いずみが丘。7つの町自治会が集まって杉山校区自治会が構成されている。
各区の町自治会長を校区自治会では常任幹事と言っている。各区にはそれぞれ副自治会長がいて、校区自治会では幹事と言っている。
杉山校区は田原市に隣接していて主産業が農業。市街地にある校区自治会に比べて町自治会の数は少ないがその分、町自治会の有するエリアは広い。
4月半ば通常総会に始まり、5月は小学校との合同運動会、7月は防災訓練、8月は盆踊り、9月は敬老会とグリーンウォーク(ウォークラリー)、1月の成人式、3月の慰霊祭と杉山校区自治会主催の大きな行事は年度の前半に集中。そのほか自治会主催ではないが10月の例大祭(氏子主催)、11月の市民館祭り等、自治会の関わる行事もある。行事以外では環境や災害時の地域が抱える問題や各種要望に関する活動。覚悟はしていたが思った以上に忙しい。
自治会の活動経験のある人の多くがやって良かったと言う。とはいえすべての活動が満足のいく結果だったとはいかない場合もある。まったく仕事をしない・出来ない役員もいるかもしれないし、役員間の人間関係で一年間辛い思いをすることもあるらしい。それでも一年間頑張ったという自負心を持てるものだ。ただ、勘違いする奴もいる。自負心、誇りを持つのはいいが、OBヅラしていちいち口を出すじじいがいるのも事実で、ひどいのになると何を勘違いしたか、公民館・集会所の施設を無断使用する者もいる。
コロナ過でなかなか当時の仲間と会うことができないが、たまたま行き会ったときに必ず出る言葉が「楽しかったな」だ。非営利活動だからこそお互いに調和・共鳴しないと成立しないものだ。素晴らしいメンバーに恵まれていた。

つづく

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