鰹の漬け丼とボジョレー・ヌーヴォー
秋の味覚というと、すごくいろいろな食材がありますよね。
松茸などのきのこや銀杏に栗、さつまいも、かぼちゃ、里芋。
ぶどうや梨、いちじく、柿、りんごといった果物も楽しみにしているもののひとつだけれど、やっぱり楽しみなのは戻り鰹!
まだ出始めの、はしりの時期に目にすると、つい買ってしまうのは江戸っ子の血のなせる技かもしれませんが、春の初鰹よりも、秋の戻り鰹のほうが、脂のりも良くておいしい、というのはよく知られた話。
お値段もかなり手頃だったりするので、さく取りされた戻り鰹を1パック、鮮度が自慢の魚屋さんで手に入れたら、その日の夜はお刺身にして、残りを翌日、漬け丼にして食べるのが恒例になっています。
鰹の漬け丼の作り方はとても簡単。レシピはこちら。
◆鰹の漬け丼◆
<材料(1人前)>
鰹の刺身……80g
醤油……大さじ1
お酒……大さじ1
薬味はお好みで、しょうが、みょうが、大葉、小ねぎなどを。
<作り方>
1.鰹は1センチの厚さに切る。
2.醤油とお酒を合わせ、1.の鰹を漬ける。
3.半日置いて味をなじませたら、炊きたてのご飯にのせて薬味をのせていただく。
漬け丼のつけダレは、みりんを入れるレシピが多いと思うのですが、さっぱりと食べたくて、昔からお酒とお醤油を1:1にするのが定番になっています。
鰹は厚く切らないと美味しくないと思うので、1センチは死守したいところです。
三つ葉を買っておいて、お吸い物なんか作って添えられたらパーフェクトなランチになりそうですが、平日だと、リモートワークとかでなければランチというわけにもいかないかな。
夜ならお酒を合わせたいところですね。
鰹の本場とも言える高知あたりの日本酒と合わせていただくのもいいのですが、奇しくも今日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日ではないですか。
ボジョレー・ヌーヴォーも鰹の漬け丼、よく合うんですよね。
よく、魚は白ワインなんていいますけど、背の青い魚や、鮪や鰹のような赤身のお魚は赤ワインがよく合います。
漬け丼のつけダレに、小さじ1分だけ赤ワインを足して、漬け込んでおくといいかも知れません。
ボジョレー・ヌーヴォーはガメイというぶどう品種なのですが、この地域のワインは酸味を残す形でワインを造るので、その酸味もぴったりと来ます。
フレッシュでフルーティなボジョレー・ヌーヴォーを少し冷やして、鰹の漬け丼と合わせてみてください。
きっと癖になる味だと思います。
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