みらい

オカマ。

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最近の記事

愛取る #詩

貴方は私をPapillonと呼ぶ。 それは蝶?小犬?それとも蛾? それが蝶だと仰るならば、 私は貴方の為に舞おう。 それが小犬だと仰るならば、 私は貴方の命で啼こう。 それが蛾だと仰るならば、 私は貴方を思い妬もう。 貴方の望む偶像で在ろう。

    • まるで僕らはエイリアン #詩

      私は紫色の蛍光灯に群がる害虫。 私は黒い羽根をひた隠す害鳥。 私は青い人里を侵略する害獣。

      • ママは儘ならないまま #エッセイ

        家を出てから随分と経つ。 それでも数年に一度は帰郷するのが故郷というものだ。 私はメイクを落とし、胸の目立たないブカブカの服を着て帰路に臨む。 家に着くと、母は嬉しそうに自慢の料理の腕を振るう。 父は悪態を吐きながらもパソコンやスマホの修理をしてくれる。 姉は大喜利系YouTuberのクソ動画を笑顔でオススメしてくる。 祖母は「人には人のペースがある」と私の現状の体たらくを優しく慰めてくれる。 愛猫は"撫でて欲しい"と喉をゴロゴロ鳴らして足元に擦り寄ってくる。 皆、私を愛して

        • オカマにSonが救えるか #エッセイ

          『弱者男性』という言葉をよく聞くようになって久しい。 他人をカースト付けしつつ心が傷まないという世論の冷たさ・傲慢さはさておき、カースト下位と定義されてしまった彼らは心の安らぎを求めている。 昨今、ゲイコミュニティ(特に女装界隈)はそんな弱者男性にとって一種のセーフティーネットの役割を果たしていると考えている。 ゲイコミュは年代を経る毎に純粋なゲイの世界から、男性社会から逃避した人が海に身投げする直前に足を止めさせてくれる波止場としての趣が徐々に濃くなってきた。 元々

        愛取る #詩