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休日②

本を読む人はえらいと思う。これだけ娯楽が溢れていて、消費する事すら追いつかないコンテンツの海の中で、あえて読書に時間を割く。なかなかできることではない。
ただ情報を得るだけならネットで十分だろう。よっぽど専門的な、マニアックな内容でもない限り、本に頼ることもなくなった。それでも人は本を読む。読みたいと思っている。

「定年したら本でも読んでゆっくり過ごします」
ありふれた台詞だが、面白い表現だ。定年退職して、まとまった時間がなければゆっくり読書もできない、と言っているのだ。そして、ゆっくり過ごす時間は贅沢だと考えている。いかに労働というものが日常に制限をかけているかが分かるだろう。なぜ働いていると本が読めなくなるのか、という本が流行ったのも納得だ。大半の人が抱えている疑問ながら、誰も解決方法を知らないからだ。

ところで、ゆっくり過ごす贅沢な時間と言われたら、どんな事が想像できるだろう。
本を読む、映画を見る、散歩する、趣味に没頭する……。人によりけりだが、それらは必要な時間だと思う。休日といえばついついYouTubeを5時間くらい見てしまい、だらだらしているうちに1日が終わってしまうものだ。
せっかくの3連休なんですから、時間を贅沢に使ってみてはどうでしょう?

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