「怪物はささやく」(小説)がささやいてくる
主人公コナー・オマリーのおかれている状況は深刻だ。シングルマザーである母の病気、いじめ、気の合わない祖母、あてにならない父。そこに、怪物がやってきてこう言う。自分は3つの物語をする、最後の1つはおまえが話せ、と。
怪物の話は、2つめまではよく理解でき、共感もできた。また、母親とのやりとりも仲の良い親友どうしみたいで、いい距離感があった。3つめは現実とリンクする。いじめ主犯のハリーは言う。もうおまえのことは見ないと。ハリーのいままでの思わせぶりな行動はここに行き着く。どうしたら