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難経(なんぎょう)第十九難

これもまた臨床で使うには。。。

書き下し文です。

十九難に曰く、経に言う、脈に逆と順あり、男女に恒あり、而うして反す、とは、何の謂いぞや。
然り。男子は寅に生ず。寅は木となし、陽なり。女子は申に生ず。申は金となし、陰なり。故に男脈は関の上にあり、女脈は関の下にあり。是れを以って男子の尺脈は恒に弱く、女子の尺脈は恒に盛ん、これその常なり。
反する者は、男は女脈を得、女は男脈を得るなり。その病為るやいかん。
然り。男の女脈を得るを不足となす。病内にあり、左にこれを得れば、病左にあり、右にこれを得れば、病右にあり。脈に随いてこれをいうなり。女男脈を得るを太過となす、病四肢にあり、左にこれを得れば、病左にあり、右にこれを得れば、病右にあり。脈に随いてこれをいう。これをこれ謂うなり。

脈に男女による違いがあることが述べられているんだけど、それ以前に寅に生ずとか申に生ずとか、ここで十干十二支も絡めるのか!と驚きを隠せないところで。

とはいえ、この男女差を実際に追っていくよりは、むしろ個人差個体差だけに着目して、普段よりどうなのか、左右差(十九難に在るような見方ではなく、たんに、左右の同部の違いがあるか、くらい)は、季節や外気温による差があるのか、ということの方をむしろ私は意識してます。

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