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日本的な人事とは

今日はちょっと真面目なお話を。
私は地方で小さな会社を経営しています。

前々からうっすら思ってるんだけど、MBAや勉強会で学んだことはそのままうちの会社には当てはめられない、苦悩があります。

テクニックや論証に頼っても、途中までは良いのですが、最後に必ず予期しない理由でひっくり返るの、なんでだろう?

日本では、だれもがアメリカ式の改革や合理性を求めているわけではない。
これ、かなり確信をついている自信あり。

結果を出すために己の価値を常にアップデートして、他人とは切磋琢磨する、そんなアメリカ的な視点で、私は今までキャリア形成をしてきたつもりです。自他共に認めるアメリカかぶれなのです。

一方で日本人。

現状を変えたくない。大きな変化は望まない。みんなと仲良くやりたい。結果もだけどプロセスを見てまず褒めて欲しい。

日本人とアメリカ人の価値観は時に真逆なのです。これが上手くいかない原因だとわかるのに、10年以上かかってしまった。

昔は一人で日本人はこれだからダメなんだ!キイッ!とキレてたんだけど、神道学んでから考え変わったのです。

よくよく考えたら、私だってガッツリ日本的なのです。

神社に行くと皆んなが無言でお掃除してます。ゴミも捨てない。みんなのため、おかげさま、ケガレを禊いでキレイに保つべき。日本の神様は殊の外綺麗好きなのです。

そして他の多神教にもれず、豊かな農作物を育てるために、一致団結が求められます。空気を読めとか、相手の嫌がることはするなとか。
こういう気遣いのススメが、なんと鎌倉時代の武家の書物にすでに書かれているのがこの日本という国なのです。

世界から見たらやや特異な文化だが、日本は1000年続く文化は当たり前で、人々は勤勉なのも特徴。
江戸時代の日本は鎖国をしていましたが、低空飛行で世界に逆行しながらも安定している。
変わらない力、とでもいうか。
これ、平成の失われた30年に通じませんか。

今また経済力はゆっくり落ちて行ってるかもしれないが、それがこの国の民の選択なのだとつくづく思うのです。欧米とは、中国とは、違う価値を選んだんだろう。

最近、神道かぶれマネージメントというものを自分なりに構築して試そうとしています。

おそらく昔から日本の経営者が考えて、黙々とやってきたことかもしれない。

上手くいったらいつかビジネス本に書きます。ウソです。こっそり実践して、気に入った人にだけコツを教えようっと。

私は今、この古い文化と新しい価値観との共存を築かないと我が社の未来はないと思って、必死で石器を手に戦っています。

一番は、もはや古くなった自分の凝り固まった常識と。

後ろには、誰もいない。
前も、開けるかどうかは、やってみないとわからない。

やる価値はある。

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