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ただの人間

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  • クズ男"それ"が近づいたら、終わり

    こんなことって実際あるんだと本人も思った。 普通の人生では体験しないであろう、 実話を元にした恐怖体験。

  • 心の叫び

    普段は消して口に出しません。 人には言いづらいことを綴っています。

  • 私の想い

    個人的な意見や考えたこと感じたこと。

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クズ男"それ"が近づいたら、終わり

第六章 風動 この日から何故か先輩Bから命令がくるようになった。 その命令とは… 俺と写真を撮りに行け 写真をプロフィールにしろ 連絡先全部消せ 付き合っていると周りに言い振らせ 惚気を言え めちゃくちゃな命令が多すぎて、かなり反抗して口喧嘩を毎日のようにしていた。 しかし、全く話が通じない。どこまでも追いかけてくる。 私は疲れた。 疲弊して抵抗する力もなくなってきた。 命令に応じないと帰してくれないので、早く帰りたい私は少しずつ応じるようになった。 まず、写真

    • クズ男"それ"が近づいたら、終わり

      第五章 葛藤 その夜、先輩Bから謝りたいとの旨のLINEがきた。 まだグループ課題は終わっていなく、結局は講義で顔を合わせなければいけなかったので仕方なく応じた。 この選択に一生後悔することになるのを、私はまだ知らない。 謝罪など一切なかった。 私がされたのは脅迫だった。 その場で謝罪ではなく、告白をされた。 即断った。 断った後に先輩Bが言ったことは、 友達が酷い目に遭って欲しくないなら言うことを聞け、逆えば殴るといった内容だった。 こいつならやりかねんと思

      • クズ男"それ"が近づいたら、終わり

        第四章 急転 よくわからずに呼び出されて、よくわからずに適当に会話するだけのよくわからない時間。 自分は何故ここにいるんだろうとボーっとしていた。 そんな時だった。 突然、先輩Bが私の友人について話しはじめた。 不思議だった。 基本、先輩Bの話を適当に聞き流していただけの私は友人の話などしたことがない。 また、学年が違うため滅多に会わないはずの先輩Bが異常に私に関わっている人物に詳しいのが不思議だったのだ。 ただ「あの子と仲良いでしょ?話していたよね?」 脳内

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          第三章 核心 そんなある日だ。 先輩Bがとんでもないことを言い出した。 「俺たち、付き合っているよね?」 聞いた時は訳がわからなすぎて、私は呆然としてしまった。 いや、ただ課題のため、年上の誘いを断れなかったから一緒に居ただけだ。 先輩後輩の友情に近い好意はあったかもしれないが、恋愛や男性としての好意は一切持っていなかった。 もちろん、告白もされていない。 何より彼女らしき人がいることを私は知っていた。 「何を言っているのかよくわかりませんが、違うと思いますよ

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        • クズ男"それ"が近づいたら、終わり
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          クズ男"それ"が近づいたら、終わり

          第二章 機微 先輩Bから個人的にLINEがきた。 発表のことで話があると呼ばれ、他の人もいるかと思っていた……が 誰もいなかった。 不審に感じながらも、先輩相手で特に何も言えず、 普通に2人で話すだけの謎の時間を過ごした。 その頃からだ。 何故か同級生Cまでも居なくなった。 全員講義には出席しているのに、ミーティングには先輩Bと私だけしか居ない。 しかも、そのことに誰も口を突っ込まない。 流石におかしいと、他メンバーの様子を昼に見に行っても、誰も用事はなさそ

          クズ男"それ"が近づいたら、終わり

          クズ男"それ"が近づいたら、終わり

          第一章 通途 教授に決められた班構成は5人 先輩2人、同級生2人と私 私はもちろん全ての人が初対面だった。 やる内容を決めながらもグループワークということでLINE交換の雰囲気になった。 とりあえず班の人とLINEを交換して、グループでやり取りする流れになった。 優しそうな先輩A 中心で喋っていた先輩B 初対面の同級生C.D に私が加わるというメンバー編成だ。 全員知らなかったが、雰囲気は悪くなかったので安心していた。 その後、何度か班で活動をすることで まぁま

          クズ男"それ"が近づいたら、終わり

          クズ男"それ"が近づいたら、終わり

          -序章- これは、ただ普通に過ごしたかった平凡な人間がひとりの男によって恐怖の渦に呑み込まれる物語______ 私は、諸事情による男性恐怖症と極度の男嫌いが理由のひとつで女子校に通っていた。 男性は苦手だが恋愛には興味がある矛盾を抱えながら克服のためにも共学の大学に入った。 恋愛経験が皆無で、少女漫画のイケメンと恋愛しか知らなかった。 また、チャレンジ一年生的な思考回路で恋愛すれば、楽しくなるんかなくらいの認識だった。 それを踏まえて読んでほしい。 時は大学ニ年

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          被食者

          ずっと、男になりたいと思っていた。 ある日、それが違うことに気づいた。 女が弱いから嫌なだけだったのだ。 男女共々、苦労はあることはわかっている。 私は、男だから女だからというのが大嫌いだ。 女が強ければ女が良い、男が強ければ男が良い。 強いものでありたかっただけだ。 男より弱いから、女でいたくないのだ。 ニュースで女性が切りつけられた事件、痴漢の被害を見るたびに思ってしまう。 それは男ではなく、弱い存在であるからだと。 私自身、過去に電車で痴漢に遭ったことがあ

          ただの人間

          私は感情を表に出さない。 笑わないとかではない。 泣く、怒るといった感情を私は出さない。 過度な弄りも笑顔で受け流している。 何を言われても何をされても、 怒ることはない。 それは、何を言っても無駄だった経験から そうなっただけで 私は、ただの人間だ。 笑っていても、他人の言葉や行動で傷がつかないわけではない。 人前で顔に出さないだけだ。 私だって人並みに傷つくし、泣くこともある。 何も言わないから怒らないから、 傷ついていないのだと思っているのだろう?

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          普通に生きる難しさ

          私は普通の仮面を被っている。 大衆が求める自分をわかっている。 普通から外れた人は異常な人だろうか? きっと、皆んなも普通の仮面を被っている。 普通… それは、学校に通い卒業した後に正社員で就職、 結婚して家庭を持ち、そして寿命まで生きる。 これが普通の人生だといわれるものだと思う。 さて、一体何人がこの人生を送れるだろうか? 私は20年生きてきて気づいた。 それは、"普通の基準は普通ではない" 寧ろ理想に近いものであるということだ。 それでも、普通から外れた

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          美人な姉妹と醜い私

          美人な姉妹とともに生まれた私は 「ブス、デブ、豚、汚い」 容姿への罵倒を昔から浴びせられてきた。 何かを言えば 「お前のそうゆうところが嫌いなんだよ」 「役立たず、グズ、出来損ない」 私が醜くて存在価値のない生き物だから 当然の扱いだと思っていた。 そのせいで、中学高校、大学の初めまでマスクが手放せなかった。 この醜い顔を晒すことが何より恐ろしかった。 化粧もオシャレも馬鹿にされるから出来なかった。 "顔を見られたら必ず何かを言われる" 家にいる時に化粧をする

          美人な姉妹と醜い私

          幸せじゃない

          私には家族がいて 生まれてからご飯もお金も困ったことはない。 でも幸せじゃない。 こんなことを言ったら 「恵まれてる」「甘え」 だと言われているのはわかっている。 でも幸せじゃない。 恵まれているから幸せなのではない。 恵まれていないから不幸なわけでもない。 才能、容姿、富、名声 全てを持っていれば幸せは手に入るのだろうか? 手に入らない。 幸せとは本人が決めるものだからだ。

          幸せじゃない