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キャバ嬢としての再出発

以前の更新から少し間が空きましたが、居酒屋店員として出前に行った先でサパー従業員になった元彼と再会してからの出来事を綴ります。彼との再会が私の長きに渡る水商売生活の始まりのきっかけとなりました。

※前回までのお話は「元彼との再会と転機」をご参照下さい。

その後も彼のいる店に出前や食器の回収で行く機会が何度かあったものの、必ずしも彼に出くわす訳ではなく、彼と会わなかった時は少しホッとしたような何だか寂しいような…複雑な思いを抱いていました。

そんなある日、再び出前に向かって店に彼と坊主頭のお兄さんだけがいた日の事。

「居酒屋◯◯です!お待たせしましたー!」と言って店に入った瞬間、坊主の方と目が合い「おー!ありがとう!そういえば君、マサヤの元カノでしょ?マサヤに聞いたよ!」と言われ、予想外のツッコミに返しが思い浮かばず戸惑う私。そしてバツが悪そうな表情を浮かべる元彼のマサヤ。いやいや、そんな顔されても…

あんたが余計な事言うから私がこうやって茶化されてるんでしょ!💢

やっと喉から出てきた私の言葉は「あ…はい、そんな時期もありましたね!でも私もう今は彼氏いるんで!」(作り笑顔)

実は彼と別れた1ヶ月後、明らかに好意を持ってくれていてお互いまんざらでもない関係になりつつあった人がいました。相手も元カノに一方的に振られたようで、お互いに気持ちを理解できて飾らず本心を語れる相手でした。ただ、お互いに相手への未練が断ち切れなさ過ぎて次に踏み切れず、それ以上の関係になれなかったのです。

大手自動車メーカーに勤め、20代前半にして既に高収入で高身長の彼と上手くいっていたら私の人生はまた違っていたかなぁ…と過去を振り返って記事にする度に考えてしまう私www

話は本題に戻りますが、その時は"私にだってあなたの他にもそういう風に接してくれる相手はいるんだよ!"という下らないアピールの為にその彼を思い浮かべて"彼氏がいる"という大嘘をつきました(最悪)。

身から出た錆ではありますが、その後出前から戻った私は激しい自己嫌悪感に苛まれ、まかないもあまり食べられないほど落ち込みました。なんて事を口にしてしまったんだろう…私もうあの店に出前行けない…と。

その思いを無意識のうちに言葉に発していたのか、一緒にまかないを食べていた社員さんに「そういえばれいちゃんってまだあの店に飲みに行った事なかったんだっけ?今度、上がり時間が同じ日に一緒に行く?」と声をかけられました。かくして、思いがけず数日後に元彼マサヤのいる店に飲みに行く事になりました。

もちろん、最初は抵抗がありました。元カノが自分の店に飲みに来るなんてマサヤにとっては迷惑かもしれない。更に、その店はキャバ嬢や風俗嬢がアフターやプライベート飲みでよく行く店だと聞いており、ちんちくりんな居酒屋のバイトがそんな店に行ったら場違いで浮くかもしれない…という思いもあったから。

長くなるのでマサヤの店に行くまでの下りは端折りますが、いざ行ってみたら思いのほか楽しめました(笑)。

客を楽しませるトークの引き出しをたくさん持っている従業員に感服したと同時に、先輩従業員に早く追いつこうという思いで各テーブルで地道に接客努力を重ねているマサヤの姿を見て私は、接客や指名返しが上手くいかないからという理由でキャバ嬢としての道をすぐに諦めてしまった自分を恥ずかしく思いました。

上手くいく為に私は何か努力しただろうか?いや、周りから何か指摘を受ける度にすぐ悲観的になったり卑屈になったりするばかりですぐにU店を辞めてしまった自分は何も頑張っていなかった。本当の意味で自分を変えたいし、変わった自分をマサヤに見てもらいたい。

飲みに行った帰り、そんな思いを頭の中に巡らせた私はもう一度キャバ嬢として新たな道を切り拓く決意をしました。

一度やると決めたら即行動する性格なので、その後程なくして以前から気になっていたV店に体験入店に行き、在籍する事に決めました。

V店にはバイトで出前に行く機会が度々あり、店の雰囲気や従業員の対応が良かった事や店のホームページや求人情報などを下調べして、昼職とかけ持ちしている子や様々なカラーの子が揃っていた事が大きな決め手でした。

そこからしばらくは昼職と居酒屋のバイトと3つかけ持ちで働き、ゆくゆくは専業キャバ嬢としてV店系列で2年半お世話になりました。その後のお話はまた近日中に書きたいと思います。


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