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メッセージを受け取る

こんにちは。田中です。
日本を縦断した台風24号、ゴウゴウとうなりをあげる暴風には不安で寝付けませんでした。
台風一過の朝には近所でもその爪痕を見とめ、首都圏の交通混乱や丸一日過ぎてもまだ、停電が解消されない方がいると知りました。“埼玉のこの辺りは大丈夫”とか、“自分の家は大丈夫”という思い込みを改めなければと感じました。

今日は3カ月に一度の定期検診で、2年目の節目となる検診でした。
ちょうど2年前の秋、乳房部分切除手術のため入院しました。長男を産み、母乳をあげている時からそのしこりはありました。当時の検診では「良性の石灰化」との診断でした。ただ、定期的な検査を勧めると言われたと記憶しています。

「あれ?」

風呂上りの体を拭いている時、いつものように触れたしこりがわずかに大きくなっている気がしました。この直感は間違っていませんでした。ステージⅠの乳がんで手術が必要だと診断されたのです。

告知直後は「なぜ、私が…」「これからどうなるんだろう…」という思いと「ステージⅠでよかった」という思いが交錯し、「なっちゃったものは仕方ないか。日本女性の11人に1人が発症するって、長男の少年野球チームのお母さんの中に1人はいるってことで、それが自分だったかぁ」と徐々に落ち着いて考えられるようになっていきました。

時間が経つにつれ「これは何かのメッセージでは?」と思うようになりました。ハートフルコミュニケーションのセミナー【ビジョン ナビ】で学んだことのいくつかが ふと思い起こされたのです。
自分の五感を信じて、見えるもの、聞こえるもの、感じるものを受け入れること。自分を開いてメッセージを受け取る準備をすること。
その時は意味がよくわからなかったけど、体は痛くもかゆくもなく食欲もあって日々元気に過ごしている私に、今まさに「何か」が教えてくれていたのだと気づいたのです。すると、自然に感謝の気持ちが湧いてきました。
「教えてくれてありがとう。キャッチした私もありがとう」と。

物事にはすべて意味があって、受け止めること 問いかけ続けることが大切なんだろうと思います。早期発見につながった “あれ?いつもと違う” “これは診てもらった方がいい”という直感は、潜在意識が発した私を守るためのメッセージで、乳がんになったのは「もっと自分を大切にしなさい。自分のケアをしなさい」という意味だったのかもと思っています。その意味を解釈できたから「生きる」ことを選んだと思うのです。

自分を大切にするために、些細なことですが、黒酢と生姜、はちみつを合わせてお湯で溶いたものを毎日1杯飲んでいます。昨年12月に乳がんで亡くなった友人が、「これホントにいいのよ」と心から勧めてくれたものです。

今日の検診で〔異常なし〕とわかり、がんサバイバー3年目に突入です。
乳がんは子育てや介護、仕事に一番忙しい時期の女性が一番かかりやすいがんだそうです。ちょうど10月は「乳がん月間」です。全世界で乳がん検診の啓発キャンペーンが展開されています。自分の体のこと「知らないまま」よりは「知っている」ほうがいいよとお伝えしたいと思いました。

2018年10月8日
埼玉県/田中揚子
NPO法人ハートフルコミュニケーション認定ハートフルコーチ



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