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なぜ英語をたくさん学んだのに英会話ができないのか②

小中学校オールイングリッシュで英語を学び、高校大学で日本の学校の英語教育で過ごした私が感じる英語の教育とは?人はなぜ英語を学ぶのか?

英語=日本語訳という覚え方をすると、間違った英語を使う可能性がある。

私も高校・大学受験にむけてたくさんの英単語と英文法を覚えさせられました。

知っている単語であれば、単語を言われれば日本語訳がすっと出てきます。だけど、単語を知っていても正しい使い方ができない。


本当の正しい使い方を習っていないから。


例えば私がこの前聞いて、はぁ~!と思ったのが、
"Recently"の使い方について。

日本語では「最近」という意味で習った人がほとんどですね。


日本語では「最近」という言葉は
これからのことも、これまでのことも含めて表現することができます。

が、

英語では「主に過去に起きたことのみに使う」

のがネイティブ英語の正しい使い方なのだそうです。


わかりやすく言いますと。

日本語は、ひとつの単語でものすごく曖昧で幅広い表現をすることができるうえ、日本人は「あいまい」を美徳とする人種のため

「最近っていつから?これからも?」とはよっぽど興味がない限りは
尋ねないでしょう。


だから英語で言うときに日本語から探してしまうと

「最近・・・あ!Recentry!」

と言って、過去のことに限らずこれからのことにも使ってしまう。。


正直、英語も日本語もコミュニケーションを取るための一つの道具なので、

伝えたい意味さえ通じれば、ちょっとした文法や単語の違いは相手が想像して理解してくれたりしますが、


言葉や相手によってはこんなことを伝えたかったわけじゃないのに!

となってしまいます。。


単語を覚えることはとても大事です。

でも意味を覚えるのではなく「正しい使い方」を覚える必要があるんですね。


英単語や英文法を「日本語に訳して覚える」という勉強方法では正しいネイティブの英語は一向に話せません。

まず最初に

私達は日本語を話すときにいちいち単語を探したり文法を考えたりしますか?

しませんよね。

ましてや知ってる単語はすべて意味を知っていたり、

教科書や本に乗っていることば、耳に入ってくる言葉、文法を
全部辞書で調べたり、全部人に教えてもらって覚えたり

していませんよね?


それなのにどうして私達は日本語の言葉を色々知っていて

色々なシチュエーションに合わせて応用することができるのでしょう。


それは決して

「こういうときはこう言えばいいんだよ」

なんていう簡単な記憶でつくられていないはずです。


人や相手や状況によって、伝え方や使う言葉も変えていかなければなりません。

感情を持った人間なのでただ意味が伝わればいいというものでもありませんよね。


では、英語(もしくは他言語)はどうでしょう?

私達日本人が英語を勉強するときにやりがちなのが

フレーズ、単語をただ覚えることです。


「こんなシチュエーションのとき」⇛「これを言えば伝わります」

確かに伝わるでしょうね。


でもこれって「英語を話せる」のうちに入りますか?

相手はAIではありません。
いろんな思考をもっているし、状況に応じて使う表現は変わるはずです。

単語もしかり。

あれだけ大量の英単語を覚えたにもかかわらず、
どこでどうやって使えばいい?


例えていえば、単語はネジのようなものです。

それ単体で、ものすごく使えるものがあるにも関わらず
サイズが合わなければ入らない、短すぎても長すぎてもだめ。

ピッタリ合う穴や素材でなければはまらない。

いろんなネジだけをひたすら集めても、組み立て方や合うパーツを知らなければ使えないのは当たり前ですよね・・・


少なくとも私はこの「覚えれば使える」シリーズに違和感を感じてしまいます。


日本の学校教育が変わる?に期待

2020年度から教育改革が行われ、小学校での英語レッスンが標準になりました。そして中学校では今後英語の授業はオールイングリッシュで進められると言われています。

かつて今の私達が必死に単語や文法を覚えたり、

次の日本文を英語に書き換えなさい

などというトレーニングを続けてきたにもかかわらず、
単純な英会話さえできない という現状に気づいたからこその改革だと信じています。

うちにも小5と小2の娘がいて、入園前や入園後に英語を学ぶ経験をしていますが、
学校でもネイティブALTのレッスンを受けています。

今の所子どもたちは率先して英語に取り組もうとしていますし、
英語が難しくて嫌だというような話は聞きません。


私達今の大人が子供の頃、日本は子どもたちに英語を覚えさせて何を目指していたのか知りませんが、

これからの時代は、単語を単文法をどれだけ知っているか より

どれだけ学んだ英語を使いこなせて、正しいコミュニケーションが取れるか

ということに重きをおいてほしいと思っています。


私自身、幼児園児に英語を教えていますが、
彼らはとっても柔軟です。

英語の単語を知っているわけでも話せるわけでもありませんが、

問いかけに答えてくれたり、元気に真似をしてくれます。


英語は覚えるものではなく、使うもの。

日本語と同じく、身近なもの。
伝えたいときに伝えるための1つの手段。


必ずしも日本語で自分の気持ちを表現しなければいけないなんてことは
ありませんよね。

英語が使えると世界中の人と意思の交流ができます。

いろんな価値観の人とお話ができるってすごく素敵なことだと思いませんか?






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