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『今まで文法に苦手意識があったんですが、やっと文法が分かってきました。分かると楽しいですね!』

もしかしたら、私が日本語教師サポートをやってきた中で、一番嬉しい言葉は

『今まで文法に苦手意識があったんですが、やっと文法が分かってきました。分かると楽しいですね!』

かもしれません。

日本語教師になってすぐ、

『日本語教師として、どうやったらもっと自信が持てるだろう』
『日本語教師として、どうやったらもっと質のいいレッスンができるだろう』
『日本語教師として、どうやったらもっと学習者に満足してもらえるようになるだろう』

と考えて、

1.まずは、自分の文法ファイルを作り始め
2.それを何度も改訂して
3.その間にだんだん文法が分かってきて

と、自分の為に、この作業を数年間繰り返しました。

それと同時に

『先生の授業は、いつもとても分かりやすいです。』
と、言ってもらえるようになりました。

この文法理解の上で、どんどんレッスンを増やし、経験を重ねていきました。

そうすると、その時々の自分なりの「ベスト」だと思っていたレッスンが、「こっちの方がもっと分かりやすい方法だ!」と、ベスト記録更新^^; のように、どんどん磨かれていきました。

どうしてそう思うのかと言うと、学習者さんの反応と、あとは私の場合、日本語教師の皆さんからのご感想の内容です。

そして、「日本語を教える」ことを、「木」に例えてみると、、、


葉:活動アイデア
幹:レッスン構成アイデア
根:文法知識・理解

と、思います。

「木の幹や枝や葉」=「見える部分」、の、レッスンアイデアも、もちろん大切ではありますが、「見えない部分」=「木の根っこ」は、見えないけど、人に「教える」仕事として、一番大切な部分だと信じてきました。

『見える部分は、見えない部分に支えられている』と、思っていました。

どんなに小さな木でも、根っこがしっかりはっていれば、派手ではないけれど、生徒さんに安定的なレッスンが提供できるし、

どんなに大きな木でも、根っこがしっかりはっていなければ、表面上の「楽しい」だけのレッスンで終わってしまい、力を付けていくレッスン、という意味では、なかなか質が上がりません

文法知識・理解に自信を持てれば、日本語教師としての自信が生まれ、日本語教師としての自信が生まれれば、日本語教師の心がもっと元気になって、そして、

『今まで文法に苦手意識があったんですが、やっと文法が分かってきました。分かると楽しいですね!』

と口に出せる日本語教師が増えるのでは、と思っています。

日本語教師の皆さんの心が、もっと、さらに元気になりますように。

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