Report『小さな文法café@on-line_「赤い靴/緑の靴、ルールはある?」』
先日、こんな質問をいただきました。
『赤いN/青いN/白いN/黒いN』
『黄色いN/茶色いN』
『他のいろ+の+N』
これに何かルールはありますか?
というご質問でした。
今後、同じような質問を生徒さんから受けたときに答えられるように、以下、まとめたいと思います。
①「色の名前+い」赤・青・白・黒の4色だけ
②「色の名前+色+い」の言葉 がある色は、茶・黄の2色だけ
③「その他の色」は、全部「色の名前+の」
*「赤の、青の、茶の」という言い方は、割愛
つまり、①と②の6つのパターンだけ覚えれば、あとは③です、と言えます。
また、どうして、、、というのは、以下、私もうっすらの記憶だったので調べてみて、私が次回生徒に聞かれたら、ここを補足するかな、、、と思っている部分だけまとめると
<<背景>>ここは、日本語教師の知識としてだけでいいかと思いますが、、、。
日本には元々「赤」「黒」「白」「青」の4色しかなかった
「赤」「青」「白」「黒」の4色の活用法が豊かなのは、かつて日本には、それ以外の色名が存在しなかったことの名残り。
赤:明暗をあらわす。
黒:明暗をあらわす。
白:濃淡をあらわす。
青:濃淡をあらわす。
明るい色は赤、暗い色は黒、はっきりした色は白、はっきりせず曖昧な色は青、という定義があった。
ということで、この4色だけが日本での「色を表す言葉」として存在していたので①に該当。
この4色から、いろいろな色と呼び方が派生して、②と③が生まれていったが、その変化や派生の背景までは、すみません、わかりません^^;
以上です。
どこまで学習者さんに伝えるのか、というのは興味やレベルにもよるかと思いますが、一応は、ルールだけ教えることでいいのでは、と思います。
では、少しでもお役に立てますように^^
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