感謝はイヤが言えてから

「あなたが見ているのは自分のことばかり。あなたの言葉には感謝がない。」

 普段こんなこと言われたらものすごく反発すると思うんだけど、
「もっとさ、生きてるうちにあれができて良かったとかあの言葉があるから今も生きていけるとかそういう思い出ってないの?」
と言われて心に何かがすっと収まった。

 そうか、感謝って心から喜ぶことなんだ。
 今いる環境や偶然巡り合った誰かが与えてくれる何かを遠慮せずに受けとること、心から喜んで楽しむことで、こんなに幸せにしてくれるなんて有難いと自然に感謝の気持ちが湧いてくるのかもしれない。

 誰かが言ってた「与えることが無償の愛なら、その無償の愛を受け取れることも愛のはず」って本当だったんだ。


 それと同時に。
 遠慮せずに楽しめるということは、遠慮せずに「イヤ!」が言えるってことなんじゃないかしら。

 感謝”しなければ”、愚痴を”言ってはいけない”、なんて緊張感では、安心して行為を受け取ることもできないから。
 「これはイヤ!」が言えるから「でもこっちは好き!」が言えて、最後には「有難い」につながるのね。

ここまで読んでくれたあなたがだいすき!