失敗も成功も味わいたくなったので帰り道で初めてチーズタルトを買った
歓送迎会の季節なので、一昨日は中華料理を食べに行った。
餃子が有名なお店らしい。
食べログやSNSで評判のお店を探して食べに行くということはあまりしないので、こういう機会じゃないとできない経験ができて良かった。ふわふわの卵とトマトの炒めものとか素朴な甘みの杏仁豆腐がおいしかった。
今日は帰り道にあるケーキ屋さんでチーズタルトを買った。
たまに通りかかると仕事帰りのサラリーマンのちょっとした列が出来ていて、テレビから取材されたこともあるらしいお店。サラリーマンたちは家族へのお土産だろうか。
サービスでもらったコーヒーが思いのほか苦くて酸っぱかった。飲み物を乗ったまま満員電車に乗るのは怖いのであたりをぷらぷらしながら飲み終えた。15分かかった。
わたしは元々同じことを何度もやるのが好きなたちで、特に食べ物なんかは確実においしいと分かっているものを繰り返し選ぶことが多い。
確実においしくて満足できるものだから安心して選べて、食べて「やっぱりおいしい」と確認してまた安心する、というような。
にも関わらず、最近はまだ食べたことのないものを色々食べてみようとしている。近いうちに引っ越してこの街にもなかなか来られなくなることも影響しているかもしれない。
一昨日の餃子も今日のチーズタルトもその一環だった。
そうそう、先週の晩ごはんはコメダでみそカツパンを食べたんだった。
これも「あんまり食べないものを食べてみる」活動のひとつかもしれない。食べたのは3年ぶりだったから。
大きくて満足感もあるしとてもおいしかった。キャベツがたっぷり挟まれていて、キャベツの水分とおみそでふにゃっとしたパンがまたおいしかった。
サンドイッチにはまってしまいそうだ。普通の三角のやつじゃなくて、コッペパンとかベーグルとかちょっと変わったパンに具を挟んでいるやつが食べたい。
今度はドトールのミラノサンドをテイクアウトしようか。
似たようなものばかり食べるのは確実においしくて満足できるものを選びたいからであり、それはつまり失敗したくない・失敗してはいけないという前提からくるものだった。
それが今は食べたことのないものを食べてみようとしているということは、その「失敗はしていはいけない」という前提が変わったということ。
前世の記憶なんてないからなにかしらやってみたら成功したり失敗したりするのは当たり前で、結果が出たという点においては成功も失敗も同じなんだなとふと実感する瞬間があって、その時に価値観がぐるんと転換したように思う。
失敗したというのはつまり失敗したという事であって、ただそれだけなので、あれこれ行動して取り返しのつかない失敗をしながら、でもその失敗を踏み抜いて颯爽と通り過ぎながら生きていっていい気がする。
たかが食べ物のことで大袈裟だけどね!
そんなわけで、いまこの街にいる間に、まだ体験できていないことを1つでも多く体験しておきたいと思っています。
この街でスタンプラリーをするみたいに。足跡を残すみたいに。
来週はいつも使う駅の近くにある喫茶店でミックスベリージュースを飲んでみようか。
近所の焼き鳥屋さんにひとりで飲みに行くのも楽しそう。
ここまで読んでくれたあなたがだいすき!