嫌いになるべきものを嫌いになり、愛すべきものを愛す 餃子とパイナップルと帰り道の17アイス
わたしのことが好きじゃない人が円満な形で離れていくということが度々起こるのだけど、今回もそれだった。
わたしへの態度が他の人へのそれとは違っていて対処が難しいと感じていた人が退職するらしい。
ということで、折角なので前から食べたかった餃子とパイナップルを買ってきました。
いや別に喜んでるわけじゃないですよ。
いやよく考えたら喜ばしいことですね。退職していくあの人は他のやりたい仕事に向かっていくことができて、わたしは今の仕事を続けることが出来て、大きなトラブルなく円満に1つの縁の終わりを迎えられた。誰も不幸になってない。みんな良い方向に向かってる。
だからお祝いですね。
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わたしは前々から、自分に対して意地の悪い人や強権的な人に変に気に入られようとして、優しくしてくれる人には気安さから当たってしまうところがあった。
自分のそういうところがほとほと嫌になった。
だから今は、自分の良いところを見つけてくれる人や誠実に接してくれる人にはそれだけの(それ以上の)誠実さと優しさを返したいと思っている。
そして同時に、こちらを大切にしない、明らかにおかしい対応をとる人には、攻撃はしないまでもご機嫌取りはしないことに決めた。
思えばわたしは人を嫌いになることができなくなっていた。
不快だと感じることがあっても自分が悪かったんじゃないかと視線を逸らし、あの人に変な行動をさせてしまうこの環境がおかしいのかもと論点をずらし(勿論そういう場合もあるけど)、そういった人に気に入られようと変に顔色を窺い、そしてごく普通に誠実に付き合ってくれる人には気安さから何の優しさも向けられずにいた。
でもそうじゃなくて、自分を尊重されない場合は自分を守るために怒らないといけないし、そういったおかしい態度をとる人をちゃんと嫌いにならないといけないんじゃないだろうか。
怒るべき時に怒って、嫌いになるべきものを嫌いになったときはじめて、本当に大切にしないといけないものを慈しむことができるんじゃないだろうか。
そう思ったので、最近は「きちんと嫌いになること」を練習しています。
変な対応を取られて嫌だった、あの人が嫌いだったという自分の気持ちを尊重するために、今日は好きなものを食べて小規模なお疲れさま会をするんです。
といってもあまり派手に喜びすぎてもいけない気がするので、あくまで庶民的なもので。パイナップルなんて10%引きだし。
あと駅のホームで17アイスを買った。他のやつより20円高いクッキーアンドクリーム。
それくらいの庶民的なお祝いで今日は十分なんです。
ここまで読んでくれたあなたがだいすき!