目が覚める、不安感をなぞる
ここ数日は起きがけに漠然とした不安を感じている。
意識があるうちは理性で抑えていたものが、眠りで無意識が優位になった途端あふれ出てきてしまったみたいだなといつも思う。
昨日の夜は1日が終わった解放感かわりと穏やかに過ごせていたのに。人間は本来終わらない毎日に小さく絶望しながら生きていくものなんだろうか。
この不安感はなんなんだと、何か日中の生活にストレスでもあるのかと調べてみると、身体はそういう反応をするんですよねといった内容のものがぱらぱらと出てくる。
身体の反応だと考えてしまえば楽だ。これでまたストレスの原因探しとか生活環境を変えなければとか思い出したら正直面倒なので。
とはいえ、いまわたしは環境が変わる真っ只中にいるので、しばらくはこの漠然とした不安感になんとなく包まれながら過ごすであろうことを感じている。
最後の仕事、退職手続き、そのた沢山の契約対応、転居、退職、荷解き、入社、研修、配属、慣れない仕事、資格試験、…。
新しい場所へ行くことを決めたのは自分だけれど、飛び込んでいく新しい場所がどんな場所かは入ってからしか分からない。未来は誰にもわからないのだから。
その意味で、本当に環境を変えてしまうのだろうかといった葛藤やこの場所でやっていけるのだろうかといった漠然とした不安感とはもう数か月のお付き合いになるんだろうなとなんとなく予想している。
こころの波が大きくなりやすい時期なのでこればかりは仕方ない。
前までは自分が不安な状態であることそれ自体が不安で、起きがけの不安を消そうと無理矢理音楽を聴いて気を紛らわせたりしていたけれど、最近はそれもしていない。
こころの中に不安が座る分のスペースをつくって、
君はいったいどこから来たの、どうしてここへ来たのと考えている。
今日もまた漠然とした不安感と並行して生活を進めていく。
ここまで読んでくれたあなたがだいすき!