同じことを繰り返したい
進化したり新しいものを生み出したりしたくない。
決められた規則の中で繰り返すように生きていきたい。
なんて現代の仕事の場で言ったら絶対怒られるだろうし、自分としてもそういう受け身なところ良くないなと思っていたのですが、
かつては農業に携わり春夏秋冬を繰り返すように生きてきた日本人にとって、前へ進歩するのではなく円形に繰り返す生き方に戻りたいと思うのはごく自然なことのように思うのです。
春になると花が咲き、雨の季節ののち暑くなり、葉が色づき、すべての命が眠る…という繰り返しこそ自然であり、また人間も生物として自然の一部であるわけなので、この「繰り返して生きたい」というのは何ら責められるものでも良くないものでもない、ごく当たり前であるように思うのです。
社会(という名前の一種の幻想)を渡っていくために多少建前を言っておく方が楽なので、同じことを繰り返していたいと素直に言ってしまうのは難しいのですが、
進歩なんてめんどくさーいとこっそり舌を出しながら社会と付き合うくらいの力の抜き具合で、
また、春夏秋冬を繰り返す生き方をしている生物たちが自分の身近にいること、社会だけが唯一の現実ではなく別の世界があるということを感じながら生きていきたい。
ここまで読んでくれたあなたがだいすき!