京都・源氏物語のまち宇治川周辺
先週、NHKの土スタ「光る君へ」特集in京都の公開生放送を見ました。
ゲストは吉高由里子さん、柄本佑さん
会場は、私が成人式をした「宇治文化センター」でした。倍率20倍で当選した観客が会場にきていました。
大河ドラマはところどころしか見ていないのですが「源氏物語」『宇治十帖』のゆかりの地 宇治を紹介したエッセイです。
良かったら読んでみて下さい。
写真は「京都宇治観光マップ」から
お借りしました。
【宇治川周辺】
百人一首に宇治川の情景を詠んだ句がある。
現代訳
「夜がほのぼのと開ける朝、宇治川に立ち込めていた川霧が、とぎれながら
晴れてきて、だんだんと現れてくる
浅瀬の網代木よ」
かつて宇治川に霧が立ち込めている
情景を、一度だけ見たことがある。
水墨画のようなモノトーンの世界で、
橋の輪郭はうっすらと見えるだけ。
静寂の中に鳥の鳴き声だけが聞こえて
きた。
権中納言定頼さんが見た宇治の川霧と、私が見た川霧は同じような景色だったのかと思いを馳せた。
かつて平安貴族の別荘地であった
宇治。「源氏物語」の『宇治十帖』の舞台の地でもある。
嵐山の渡月橋と宇治橋周辺の景色が似ていると言う人がいる。互いに観光地であり、夏季には「鵜飼い」を楽しむことができる。
宇治を散策していると、嵐山よりさらに時間がゆっくりと流れているように感じる。
本殿が日本最古の神社建築である
「宇治上神社」
約1000年の歴史を持つ「平等院」
日本三大古橋の「宇治橋」
平安時代末期1160年創業の日本最古の茶屋で、狂言にも登場する
「通圓本店」など見所がたくさん
ある。
京阪宇治駅の改札を出ると、目の前にはバスターミナルが広がり、右手を見ると宇治橋を見える。646年に架けられた。現在の橋は、1996年に架け替えられたものだ。
橋には「三の間」と呼ばれる欄干が張り出したところがある。
守護神「橋姫」を祀った名残りとか、
豊臣秀吉に献上する水を、この場所
から汲んだと伝えられている。
江戸時代には茶を幕府に献上するため
茶壷を運んだ行列を「茶壷道中」と呼んだ。この宇治橋を歩いていたのかと
想像してみる。
京阪宇治駅より少し離れた場所にある
JR宇治駅には、茶壷型の郵便ポストがある。
食は、茶だんご、お抹茶、抹茶ソフトクリーム、茶そば、お茶のふりかけなど宇治川周辺は茶つくし。
また宇治橋西詰には紫式部像がある。
宇治市は源氏物語のまちとして「源氏物語ミュージアム」が1998年にオープンし、2008年にリニューアルオープンした。
この地で育った私は、子供のころには
宇治が「源氏物語のまち」という認識がなかったので、このキャッチコピーが付いたときには「へぇ〜そうだったの?」と思った。
その後、宇治十帖にちなんだ石碑がところどころに点在していることを知る。今度一つ一つ探し歩いてみるのも良いだろう。
宇治橋以外の橋の名前
「朝霧橋」「橘(たちばな)橋」
「喜撰(きせん)橋」など。
なんとも風流な名称である。
橘橋は、天ヶ瀬ダムの放流時期には
のんびり釣りをする人が集まるらしい。
宇治十帖は「橋姫」から「夢浮橋」と
橋にはじまり橋で終わる文学です。
皆様、ぜひ宇治茶と源氏物語のまち
宇治にのんびり遊びに来てください。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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